祝FTBJ日本最高地点到達記念3776mの死闘

日本を代表する紀行家、アルピニスト兼詩人として活躍している私であるが、未だに日本最高地点に到達した実績がないのは世界七不思議の一つであると言われている。また、昨今、富士箱根伊豆国立公園では火山性微動地震が数多く発生しており、まもなく富士山が噴火するのではないかと恐れられている。そこで今回は大噴火の前に満を持して総統自ら立ち上がり、日本の最高地点を目指すことにしたのだ。

7月20日(土)

世間は海の日で行楽客はどいつもこいつも海にいくはずなのに何故か私は中央高速道路を山梨方面に向かっていた。あいにく富士山近辺の宿泊施設はどこも満室のため、仕方なく甲府ワシントンホテルに引き払って何故か熊本県から空輸されて来ているという馬刺しを食いながら明日への英気を養っていた。

7月21日(日)

朝8時前にワシントンホテルを引き払い、中央高速を引き返し、河口湖を経由して富士スバルライン(¥2,300)に乗りこんだ。標高2,305mの富士山5合目までは車でいけるはずであったのだが、この時期の富士山周辺はおびただしいほどの登山客でごった返しており、当然駐車場もすべて満車状態でなんと五合目の2km手前に車を駐車して歩かなければならなかった。

富士山には5つの登山口があるのだが、今回は須走口の5合目から午前10時ごろ頂上を目指してスタートを切った。登山道の7合目、8合目あたりには多くの休憩所が出店しており、夜間の登山客の宿泊所として、また、飲み物や食べ物を高値で売りつけてぼろ儲けをしている様子だった。しかもトイレで用を足すのさえ¥100を巻き上げられる有様だ。標高2,700mの7合目あたりはすでに森林限界を超えており、極端に植物の数が減ってきている様子を垣間見ることが出来る。

マサよ、君は高山病を患ったことがあるか?

私は・・・患った!!!

ということで標高3、000mを越えると極端に空気が薄くなり、人並みはずれた肺活量を持つ私であっても10歩登れば10秒は呼吸を整えなければならないほど過酷な状況で進まなければならない。このような高山病状態を乗り切る手段としてはやはり呼吸の数を地上時の倍くらいに増やすことであり、回りの登山者が吸おうとしている空気を横取りしながら前進することが重要であると思われた。

肉体的にも精神的にもボロボロになりながらも、登山開始4時間半後に何とか頂上と呼ばれる場所に這い上がることが出来た。頂上には神社や数多くの土産物屋が出店しており、早速私も富士頂上登山手形(¥1,000)を購入した。フラフラ状態でしばらく頂上のあたりを徘徊しているとおどろくべき事実に直面してしまった。何と富士山の最高地点である3,776mの剣が峰に到達するためにはここからさらに歩いて山登りをしなけらばならないのだ!一般的な登山者はここで力尽き、剣が峰には到達せずに下山する輩が多いのが現状であり、私も今日の疲労度から考えるともはやここまでか?と思われた。しかし、ここまで来て最高地点に行かなければ富士山に登頂したことにはならなくなるので何とか最後の力を振り絞って歩を進めることにした。

虫の息状態でさらに30分ほど山登りをするとやっとのことで剣が峰にたどり着くことが出来た。さすがにここまで来るほど根性のある登山客は非常に少なく富士山測候所のファシリティや日本最高地点の碑、三角点、さらには入道雲等を見下ろす眼下の景色をほぼ独占することに成功した。さらに火口を4分の3周程度して下山道に沿って45度の角度の稜線を見ながら、2時間程度で一気に山を下って行ったのだ。

というわけで今回の下見により、富士山登山のノウハウを身に付けることが出来たので次は御来光見物が発生することが予想されます。

日本一の山富士山情報

*富士山の山開きは7月と8月だけであり、当然その時期は非常に込んでいる。頂上から登山道を見下ろすとまるで倒産したそごうのエスカレーターのように登ってくる登山者の様子を観察することが出来る。

*火山灰性の砂利で覆われた富士山の登山道は非常に歩きにくく登山者の体力を容赦なく奪っていく。一般の登山者は5合目あたりで杖(¥1,000)を購入して道中の節目節目で焼印(¥250)をもらいながら登っていくのだが、足腰が異常につえ~私には杖は必要なかったのだ!

*富士山頂には様々な種類のアンテナが据え付けられており、当然NTTドコモのアンテナも存在し、携帯の電波も3本のビンビン状態だ!

FTBサマリー

*総高速代   ¥9,340

*総ガソリン代 ¥4,929

*総宿泊費   ¥6,900

今後のFTB活動予定

*FTBJ炎の離島ツアーシリーズ(佐渡島、与那国島等)

*夏休み特別企画花の都パリ、アイスランド、グリーンランド方面ツアー

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