FTBJ北の国から2002

♪ウ~ウ~~ウ・ウ・ウ・ウ・ウ~~ ♪ (Song by Masashi Sada)

純! じゃなかった! マサよ!!

秋も日に日に深まり、朝晩の寒さが身にしみる今日この頃ですが、君はいかがお過ごしだ!?ということで紅葉を見に行こうよう!!という心の叫びに耐えかねてふらっと富良野方面にやって来ることになってしまった。

10月13日(日)

札幌新千歳空港のニッポンレンタカーでマツダのデミオをレンタルすると道央の平野を北東に向かってアクセルを踏みしめていた。この時季の北海道は紅葉のベストシーズンであり、あたりの木々は赤、黄色、緑の見事なコントラストで山や谷を彩っていた。夕張市では丁度紅葉祭りの真っ盛りで沢山の人々が祭りの会場に集っていた。ところで夕張と言えば炭鉱の他に夕張メロンの産地として有名である。夕張メロンとは果肉は鮮やかなオレンジ色で表面には格子状の縞模様をあしらった最高級品のメロンであり、私が子供の頃メロンだと偽られて食わされていた縞の無いウリ系のプリンスメロンとは別世界の食い物なのだ。

3時間ほどの短いドライブを経てお昼時に車は富良野市内に突入すると早速「北の国から」でおなじみのキーポイントの散策に向かった。ところで作り物のドラマ嫌いの私は今まで一度も「北の国から」を見た実績が無いのだが、これもひとえに富良野に来ない奴は「北の国から」を見る資格がないと田中邦衛が目で訴えていたからに他ならない。

富良野の優雅な大自然を背景としたロケ地への道路は想像を絶するような込み具合であったが、まず最初にロケ地のファン投票1位に選ばれている「石の家」にたどり着くことが出来た。しかしながら「石の家」は「北の国から」が定めた重要文化財に認定されているため、展望所から遠巻きにしか眺めることが出来なかったので多くの人たちが「五郎(田中邦衛)のケチ!」と叫んでいた。私も「石の家」をモチーフにした「牛の家」を吉野家のどんぶりと牛革で作成し、狂牛病患者の保養施設として次回のシリーズはマサを患者役として送り込もうという野望を持っていたのだが、もう次回作は無いということなので野望はあっけなくついえてしまった。

ふらのジャム園の奥地から麓郷展望台にかけて多くのロケ地が散在しているので軽く車で流すことにした。展望台には親切にもロケ地マップが設置されており、またそこからは目の前に広がる富良野の山々や広大な平野や木々を見渡すことが出来、ここが広い北海道で最も風光明媚なスポットではないかと思われた。

そんじょそこらの大工では太刀打ち出来ないほどの家つくりのテクノロジーを持つ田中邦衛が建立した丸太小屋が麓郷の森に保存されているので見物に行って来た。麓郷の森には移設されてきた丸太小屋の他にショップや喫茶店等もあり、丸太小屋の中は観光客の出入り自由となっており、たくさんのドラマの名場面の写真や台詞等が展示されていた。

最新作の「北の国から2002遺言」で使用された「拾ってきた家」のサイト内にはおびただしい数の観光バスや自家用車、タクシーが駐車することが出来る交通整理員付きの駐車場が設置されていたのだが、この家も文化財保護の観点から遠巻きにしか眺めることが出来ず、観光客は土産物屋でボッタくられるという倉本聡とフジテレビの描いた脚本に見事にはまっていた。

一連のロケスポットを後にし、富良野市内を抜け、十勝岳中腹に位置する秘湯吹上温泉に向かった。山間にただずんでいる吹上温泉露天風呂は無料のためか多くの入湯者でマサに芋洗い状態であったため、今回は入湯を断念させられた。しかしながら、近辺に吹上温泉保養センター白銀荘という日帰り温泉のファシリティ(¥600)があったのでここの露天風呂に入りとりあえずお茶を濁しておいた。

気が付くと旭川までわずか40kmのポイントに迫っていたので今夜は旭川駅近辺のビジネスホテルにしけこむことにした。夜の街に繰り出してみたもののススキノのようないかがわしい店も少なく1kmもの距離をマンツーマンディフェンスでマークするようなつわもののポン引きにも出会えなかったのが心残りであったのだが、とりあえず基本の旭川ラーメンだけは押さえておいた。

10月14日(月)

旭川から百数十キロの道のりを一気に南西に下り、はるばる港町小樽にやって来た。小樽築港にはすでに倒産しているはずのマイカルが幅を利かせており、同じ建築様式で数多くのハーバービューの部屋を高値で提供しているヒルトン小樽がそびえていた。丁度昼飯時だったので地元の海産物を売りさばいている市場に隣接する食堂で飯を食うことにした。メニューを見ると毛がにの姿茹での下にラーメンが付属している店長推薦のメニュー(¥1,800)が目に飛び込んで来たのでためしに発注してみることにした。運ばれてきたものは剛毛で毛深い毛がにが浮いているラーメンとよく切れるはさみとかにの身ほじくり用のスプーンプラス取り皿であった。すなわち責任を持って自分で毛がにを解体しろという無言のメッセージが込められていたのだ!飛び散るラーメンスープのしぶきとかにの身の攻撃をかわし、完食したころには指先には多くのトゲが刺さっており、東京に帰ると巣鴨のとげ抜き地蔵に直行しなければならないと思われた。

林家一門に庇護されている峯竜太か妻百恵の印税でぬくぬくと暮らしている三浦友和を引きずりおろし、石原プロへの入閣を狙っている私にとってどうしても訪れておかなれればならない重要スポットがここ小樽にある。石原裕次郎記念館(¥1,500)は北原三枝こと妻石原まき子館長のプロデュースにより、裕次郎が幼少期を過ごした小樽で営業されており、石原プロの重要な金ヅルとなっているファシリティである。この記念館には裕次郎にまつわる数々の歴史が展示されている。例えば、主演した99本の映画の中の代表作のポスターの中ではまだ化粧の濃くなかったころの朝丘ルリ子とのツーショットが決まっており、俳優業の片手間で出していたレコードのジャケットはすべて展示されており、喜びの酒「松竹梅」のCM等が流れているのだ。

また、石原裕次郎年表の中では患った病気の歴史も記されており、「太陽にほえろ」をやってたころにはすでに重い病気を抱えていたため、仕方なく電話番と屋上でタバコを吸う役に徹しており、電話で「よ~し、わかったすぐ行く!」と答えても自分は行かずにテキサスやボン等の下っ端を走らせていた実情を今理解することが出来たのだ!

記念館には裕次郎のスターとしての実績の他にも数々の私生活の遺品が展示され、また、裕次郎関連のグッズやワイン等も市販価格よりも割高で購入することが出来る。

夕暮れ時に天狗山(522m)という市街夜景展望の名所にロープウェイ(往復¥1,000)で登ってきた。小樽は北海道の3大夜景名所に選ばれているスポットであり、ここから昼夜に渡って小樽港の全景を見下ろしことが出来るのだ。

次回はFTBJ炎の離島デスマッチ第?弾 in 与那国島をお送りします。

今後予想されるFTBツアー

*FTBもっと北の国から(From 宗男ハウス)

*FTBJもっとも北の国から(From 北極圏)

*FTBSEAカーテンコールの向こうにアンコールワットへの道を見た!!

FTBサマリー

総飛行機代 \800

総レンタカー代 \13,650

総ガソリン代 \3,395

総高速代 \750

総走行距離 661km

総宿泊代 \6,720

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