祝 水曜スペシャル復活記念!
FTBスペシャル 東京都最後の秘境八丈島の奥地に原始哺乳類八丈島のキョンは実在した!!
マサよ、君はあの伝説の探検隊が復活したことをしっているか!?
ということで川口浩隊長の遺志を引き継いで武道の達人である藤岡弘が立ち上がり、アマゾンの奥地に猿人ジュンマの探索を行なった模様が12月25日(水)に放映されていた。番組は当時の音響と映像テクニックを再現しており、ナレーターの田中信夫も当時と同じであった。尚、藤岡弘は仮面ライダー当時の癖が抜けてないらしく、番組中に「トォー!トォー!」と叫びながら日本刀を振り回していた。
というわけで、FTBも水曜スペシャル復活を記念し、今回緊急特集ということで急遽八丈島に探検隊を派遣することになった!
日本のアイドル史を振り返ってみるとホリプロに深キョンが出現する以前にバーニングプロにキョンキョンがいた。しかしそれより遡ること数年前に八丈島のキョンが一世を風靡していたことを知っている輩は今では少なくなっていることは確かであろう。
12月29日(日)
八丈島は伊豆七島でもっとも南に位置しており、同じ東京都とはいえ、丸の内線や総武線では決して行くことが出来ない東京都最後の秘境と言われている。エアーニッポンが誇るB737-400型機アイランドドルフィンANK821便に搭乗すると290kmをわずか35分のフライトで八丈島空港に到着することが出来た。
空港からあらかじめ予約しておいたモービルレンタカーのバンに乗り、景色を見渡して見るとあたりにあやしいヤシの木が生い茂っている光景を確認出来た。八丈島は高知県の室戸岬と同じ北緯33度に位置している南国で亜熱帯性や熱帯性の樹木が数多く繁茂しているのだ。
ホンダが誇る低燃費軽自動車であるトゥデーをレンタルすると探検隊は早速八丈島のキョンの探索を開始した。空港に程近い場所に八丈植物公園というファシリティがあったので聞き込みを開始しようと思い、園内を散策していると突然園内を案内するボードに「キョン」という文字を発見した。ボードが指し示す方向に急いで向かってみるとそこにはおびただしい数のキョンがキョンキョン飛び跳ねていやがった。これはまずいことになってしまった!まだ底なし沼にはまったり、ヘビやさそりのような毒動物の襲撃というような数々の困難を受けないうちに簡単に見つけてしまっては番組が持たなくなってしまうと咄嗟に考えた隊長はこの光景は見なかったことにしてそそくさとその場を後にすることにした。
八丈植物公園内のビジターセンターで島の情報を入手すると気を取り直してキョンの捜索に向かうことにした。まず、手始めにキョンが温泉に入っているかも知れないということで島南部の裏見ヶ滝温泉に入ってみることにした。この温泉は滝を見下ろすことが出来る無料の公衆露天温泉であり、しかも混浴のため、入湯者は水着を着用しなければならない。水着を持参していた隊長は温泉の内部から森の中や海に続く崖の方向をくまなく捜索したが、結局キョンの姿を見つけることは出来なかった。
八丈島は2つの火山が爆発して形成された火山島であり、西山と呼ばれている八丈富士(854.3m)と東山と呼ばれている三原山(700.9m)から成っている。三原山への登山道は車で無線中継所というところまで行って、そこからは徒歩で頂上を目指さなければ成らない。果てしなく続く階段と険しい登山道を登ると30分程度で三原山の頂上に到着した。頂上近くにはNHKのテレビ塔が設置されていたので受信料をまじめに支払っている隊長はそこでキョンの目撃情報が入手出来ないものかと期待していたのだが、紅白歌合戦とゆく年くる年の準備で急がしいためか職員は誰もいなかった。
厳しい登山で疲れ果てた体を癒すため、また原住民との接触を図るために末吉温泉みはらしの湯(¥500)へ向かうことにした。みはらしの湯は太平洋を眼下に見下ろす露天風呂が売り物であるのであるが、入湯客は外部からスキューバダイビングをしに来ている観光客が多く、有力な情報を得ることが出来なかった。ということで日も暮れかかってきたので今日のベースキャンプとなっている国民宿舎サンマリーナに引き払い、体制を立て直すことにした。
12月30日(月)
日本一の山である富士山を彷彿とさせる裾野の広がりを持つ八丈富士の原生林にキョンが潜んでいるかも知れないと思ったので早朝より八丈富士への登山を開始することにした。登山道入り口から続く登りの階段を一気に駆け上がると八丈富士の噴火口に到着した。ここから噴火口の周りに沿って御鉢めぐりの道なき道を強風と足場の悪い中を強引に進んでいるとしばらくして三角点という山の頂上に到達した。太平洋から吹いてくる容赦の無い強い風により、体感温度は下がり探検隊員の体力は奪われていった。頂上から島の全景や隣接する八丈小島の景色を楽しむ余裕もないまま30分ほどで御鉢めぐりのスタート地点に戻ってきた。そこからジャングルをかき分けながら火口の方に下っていくと赤間神社に到着したのでそこで無事にキョンが発見出来るように願をかけておいた。
太平洋からの潮風を受けて冷え切った体に生気を取り戻すために中之郷温泉やすらぎの湯(¥300)に入湯することにした。温泉に到着すると原住民と思われる老婦人達が受付をやっていたのだが、彼女らは何とかこちらの言葉を理解することが出来、また、こちらも相手の言葉を理解することが出来たので入浴券を無事入手することに成功した。浴槽にヒノキをしつらえてあるやすらぎの湯は窓越しに太平洋をながめることが出来る癒し系の温泉でここで登山の疲れを十分に取ることに成功した。
そば屋で名物のあしたば天ざるうどんを食った後、島の歴史を調査するために八丈島歴史民族資料館(¥360)を訪れた。ここには島で発見された縄文時代の石器や土器から島の民族や自然に関するものが数多く展示されているのだが、中でもいちばん人目をひいているのは流人コーナーである。この島は江戸時代には島流しで送られてきた流人が数多く暮らしていたのだが、その暮らし振りは受刑者のそれではなく原住民と一緒に普通に暮らしていたことが確認出来た。また、水汲み女といわれる現地妻もいたということで結構いい暮らしをしていやがったようだ。
歴史民族資料館で島の歴史を目の当たりにして背筋も凍る思いをしたので再び温泉に入ることにした。樫立向里温泉ふれあいの湯(¥300)は八丈島の杉、ヒノキを使用した建物の中に総ヒノキ造りの大浴槽と露天風呂を備えている。この温泉は毎日利用する原住民にも「自分の家の風呂には入れないよ」と言わしめるほど人気があると言われている。
帰りの飛行機の時間が刻々と迫ってきており、そろそろ番組の終了も近づいてきた。今回の探検で数々の苦難と試練を切り抜けてきた探検隊は気が付くと八丈植物公園内をさまよっていた。隊員達の体力と気力はもはや限界に近づき、このまま何の成果も得られるままこの島を後にしなければならないのかと思われた瞬間に今まで見たこともないような四足歩行動物が目の前に姿を現した。立ち止まる時に必ず一本の足を上げてポーズをとるその姿は「がきデカ」で一世を風靡した幻の八丈島のキョンの姿であった。
・・・・・ここでロッキーの音楽とナレーターの能書きで番組終了・・・・・
釣とダイビングと流刑者の島、八丈島情報
*マサよ、君は人捨穴を知っているか!?
昔八丈島では50歳を過ぎた老人を人捨穴という姥捨て山系のファシリティに置き去りにして餓死させるという風習があったそうだ。三原山の麓に人捨穴入り口という看板を目にした探検隊はその穴に接近してみることにした。ぽっかりと口をあけた穴の入り口には供養物セットと賽銭が置かれていた。ところで穴の中で樹木希林 系のおば~ちゃんが「ジュリー~」と叫んでいたらどういうリアクションをとるべきかと考えていたのだが、そのときは私は♪TOKIO♪は歌わない、何故ならTAKEOだからだと言い切るしかないと思われた。
*八丈島には日本最長レベルの溶岩洞窟があり、旧日本軍が防空壕として利用していたそうだ。
*おびただしいほどの釣道具を抱えた釣人達がフェリーや飛行機でこの島を訪れている。釣れる魚はシマアジやカンパチ等の大型魚であるらしいが、大学時代につりが得意だった私は激しい運動をした後、寝ている最中によく足を釣ってのたうちまわっていたものだ。
*東京電力が誇る地熱発電所と風力発電所がこの島の電力の一部をまかなっており、八丈島地熱館で発電の仕組みを学習することに成功した。
FTBサマリー
総飛行機代 ¥1,400
総宿泊代 ¥7,350
総レンタカー代 ¥9,000
総ガソリン代 ¥1,539
次回はFTBSEA無錫旅情をお送りします。