FTBJ1000円札肖像画争奪戦会津磐梯山の旅

紙幣肖像画人事政策(By財務省)

1万円 : 福沢諭吉続投!

5千円 : 眼中なし

2千円 : 自然消滅

1千円 : 坊ちゃん育ちの夏目漱石を更迭し、苦労人の野口英世を起用

ということで、私の財布の中で束になっている福沢諭吉の肖像画の足元にはおよばないものの、マサ率いる財務省造幣局桜ノ宮500円硬貨鋳造所が心血注いで作り上げた500円玉の倍の実力を持つ1000円札の肖像画として野口英世が登用されることになり、地元の福島県猪苗代町では近年にない盛り上がりを見せているという。流行の最先端を走るFTBは早速その生地である会津磐梯山の麓に位置する野口英世の生家を訪れ、その実力が如何なるものか確認させていただくことにしたのだ。

8月24日(土)

日本で3番目に大きい猪苗代湖の湖岸に茅葺屋根のみすぼらしい家が建っている。そこが、黄熱病の研究で有名な野口英世博士の生家であり、今では野口英世記念館(¥500)として永久保存されている。ここでの最大の見所はやはり英世が一歳半の時に左手に火傷を負った囲炉裏である。この事件をきっかけに英世は勉学にいそしむようになったわけであるが、もしこれがなければ普通の百姓としてコシヒカリの製作に精を出していたものと思われた。

英世の生家の他にこの記念館には数々の偉業をたたえた資料が展示室にたくさん展示されているのだが、ロックフェラー医学研究所の正員として活躍していたときには野口研究室という自分の研究室と数多くの助手、さらには自分のネーム入りのフラスコや My 試験管を持っていたのが印象的であった。ちなみに日本人としてここに来ない奴は1000円札を使う資格がなくなってしまうことが予想されるので今からマサのところに大量の500円玉を発注して備えておかなければならなくなるのだ。

猪苗代湖から車で30分ほど北東に走ると中ノ沢温泉という温泉街があり、多くの温泉宿の中から露天風呂の宿花見屋が今日の宿に選ばれていた。ここの露天風呂は日本庭園風の中庭に位置しており、24時間いつでも好きな時間に好きなだけ入湯出来るのでふやけた肌を持つ多くののぼせた宿泊客の溜まり場となっている。

8月25日(日)

今日はFTBJ山岳修行第2弾として会津磐梯山の登頂にチャレンジすることにした。磐梯山の周辺は夏は高原リゾート地であるが、冬になると雪が多いらしく数多くのスキー場が点在している。夏草で覆われた猪苗代スキー場の隣にひっそりと登山道が開けていたのでここから登ることにした。稼動していないリフトとゲレンデを横目に急な坂道を登り、途中から熊の出没する森や平原、火山岩で覆われた大地を進むと2時間半ほどで1819mの山頂に到着することが出来た。山腹および山頂から周辺を見渡すとここが日本で最強レベルの田舎であたり一面田んぼや湖で覆われている美しい景色を十分堪能することが出来、ここに住めば野口英世でなくても勉学や農作業に専念出来ることを確信した次第である。

今日は晴天の日曜日ということもあり、山頂はおびただしい数の登山客でごった返していた。中には携帯電話で知人に登頂成功を自慢するものや吉幾三に匹敵する東北弁さばきで酒を飲んでクダを撒いている輩の宝庫と化していた。

山頂から2時間半ほどで下山するとそのまま喜多方市に向かって車を走らせた。ラーメン王国の福岡県出身である私にとって喜多方ラーメンの実力を評価しておく必要があったからだ。とある老舗風のラーメン屋でチャーシュー麺を発注して食ってみたのだが、東京で食する喜多方ラーメンよりも麺のちじれ具合とコシが優れていることが確認出来たが、福岡が誇るとんこつラーメンとは勝負にならないと思われた。

FTBサマリー

総ガソリン代 \7,168

総高速代   \11,950

総宿泊代   \11,332(2食付き)

総ラーメン代 ¥800

次回は日本最南端の島からFTBJ炎の離島ツアーをお送りする予定です。

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