なるほどザFTB2003秋の祭典第2弾 in アモイ

日本有数のトラベラー / 紀(奇)行家兼優秀なサラリーマン兼投資家として活躍している私が今注目しているのは中国市場である。先週中国地方に行ったばかりであるとはいってもそこは所詮日本国内であったので今週は満を持して本場中国まで足を伸ばすことにした。今回の訪問先は中国南部福建省を代表する港湾都市であるアモイである。何故この忙しい時にアモイくんだりまで行かなければならないのか!?

それはまだ行ったことがなかったからだ!!

9月13日(土)

遅れて来た夏を満喫するわけでもあるまいが、3連休を海外で過ごそうとする素人トラベラーの異常大発生により成田空港第2ターミナルは異常なまでの賑わいを見せていた。私も人の波を押しのけながらANAのプレミアムカウンターに到着するとマサであれば15~6万くらいかかるところを私はマイレージを使ってただで入手していた成田-アモイ行きの便のチェックインを行った。

午前10時発のANA935便、B767-300ER機は約30分遅れで離陸し、4時間のフライトで1時間の時差を越えて午後1時15分頃アモイ国際空港に到着した。香港や台湾に近く、中国南部に位置する福建省のアモイは経済特区に指定され、数多くの外資系企業が進出している。空港からバス(6元)でアモイ駅に行く道すがらDELLやPanasonic等多くの外国企業の看板を目にしてここが豊富な労働力の提供により世界の工場として発展している姿をいやがおうでも目の当たりにさせられてしまった。

アモイ駅からダウンタウンの沿岸部まで距離にして数キロの道のりを酷暑の中歩くことにした。観光都市というよりも商業都市の色合いが強いアモイのダウンタウンにはほとんど見るべきものがなく、ミーハーな観光地しか興味のないマサであれば「ア、モ~イ~」という捨て台詞を吐いてとっとと日本に帰っていったことであろうが、この国に対する投資価値を厳しい目で判断しなければならない私はこの地の環境をつぶさに見て歩かねばならなかった。

福建省というと中国茶が有名であるが、やはりここかしこに茶葉や茶器を売っている店が多く、また、食い物屋の軒先においてもミニチュアのような茶器セットで午後のウーロン茶が楽しめるようになっていた。今日の宿泊地はJCBトラベルに予約させておいたキャンペーン価格のベストウエスタンホテルであったのだが、アモイではベストウエスタンはコンシュルジェもいる高級ホテルとして君臨しているのだ。ホテルの向かいに「吉永」という日本食屋が開業していたので試しに入って見ることにした。「吉永」ではバックグラウンドミュージックとしてチャゲアス、徳永英明、中森明菜、松田聖子等をランダムに流して日本人の望郷の念をあおっていた。

9月14日(日)

キャンペーン価格であるにもかかわらず朝食無料サービスの恩恵にあずかっていたのでホテル1階のレストランで中華、洋食、日本食混在の自助(セルフ)朝飯を食った後、アモイで中国を代表する観光地として君臨しているコロンス島を訪問することにした。アモイダウンタウン沿岸部にある渡し船乗り場から船に乗るとわずか10分程度でコロンス島の船着場に到着した。

コロンス島は面積わずか1.78km2の楕円形の小島で独特の景観を持つことから「海上明珠」「海上花園」と呼ばれている。1902年に公共租開地に定められ、イギリス、アメリカ、フランス、日本、ドイツ、スペイン、ポルトガル、オランダなどの国が次々に島内に領事館、商社、病院、学校、教会などを設立し、一方で華僑が住宅や別荘を建て、電気や水道のインフラも整備されて発展したそうだ。そのような歴史的背景のためか島内にはおびただしい数の洋館が建てられており、今では島内住民2万3,000人あまりの住居となっているのだ。

日光岩(60元)というコロンス島の最高峰(92.68m)が島最大の観光スポットとして多くの観光客で賑わっているので訪問することにした。日光岩の元々の名前は晃岩といったそうであるが、ここから眺める景色が日本の日光山に勝るとも劣らないことから無理やり晃を分割して日光と拝命したそうだ。日光岩の最高峰からはコロンス島の様子が一望出来、また、対岸のアモイ島の港やビル群のすばらしい景色も堪能することが出来る。

というわけで、「ア、モ~イ~」という捨て台詞を吐いてすでに撤収してしまっているマサであれば、帰国後にコロンス島のすばらしさを知り地団駄を踏んで悔しがることになるのである。

夕暮れ時にアモイの繁華街である中山路をさまよっているといつしか巨大な市場の通りに紛れ込んでしまった。狭い道沿いにはおびただしい種類や数の魚やカニ、ラチされてつながれているアヒルや鶏、鳩、食用カエル、すでに毛がむしられてしまっている元アヒル等が所狭しと並べられていた。中国ではこのような市場の賑わいを見なければ中国に来たことにはならないということは常識だと言われている。

9月15日(月)

昨日、一昨日とTシャツに塩の縞模様が入るほど蒸し暑い中を歩き回ってしまったので今日はチェックアウト時間ぎりぎりの12時までホテルにしけこむことにした。その後ホテルのシャトルバスで通り沿いのおびただしい数の電子部品企業の看板を見ながら空港まで帰っていった。

午後2時45分のANA936便にて帰国

FTBサマリー

総飛行機代 ¥2,820(税金のみ)

総ホテル代 1,132元(1元=約¥15)

総バス代 6元

総タクシー 23元

総空港使用料 90元

総中国ビザ代 ¥0(9月1日より30日以内の観光であればビザは要らないことになったのだ!)

協力 JCBトラベル、ベストウエスタンホテルグループ

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