なるほど・ザ・FTB秋の温泉2004第2弾ゲロ

♪木曽のぉ~おんたけさんは~♪http://www.shinmai.co.jp/kanko/yama/00022.html

ということで、秋の行楽シーズンもたけわなの今日この頃であるが、先月訪れた奥飛騨温泉郷から高山に向かう道すがらでふいに胸の奥底からこみ上げてくるすっぱい物を感じる交差点があり、その行き先を口に出してしまうと思わずリバースしてしまいそうな感覚に襲われてしまった。今回はその原因の究明のために再び飛騨の里を乗り超えて木曽の奥地まで足を延ばすことにした。

11月6日(土)

ドリカムのメロディーに乗り、ニューヨークのダウンタウンを走ると必ず美女の目を引くネクストプロポーションオデッセイも1,000km点検を終えて、そろそろ走りに油が乗ってきたと見えて中央高速を油断しながら飛ばしていると「車両のふらつきが大きくなりましたぁ~」というカーナビからの警告ボイスを余計なお世話だと思いながらも長野自動車道の松本インターで高速を降りると国道158号線をひたすら西に向かって走っていた。

奥飛騨温泉郷、さらに飛騨高山を抜け、国道41号線から岐阜方面に向かって南下すると午後5時前には今日の宿泊地になっている楽天トラベルに予約させておいた下島温泉のひなびた朝六荘に到着した。旅館のおやじに案内された部屋は2階からイワナの泳ぐ川と渓谷を見下ろすことが出来る景色のいいところであったのだが、何とこの旅館は個室に鍵がついてないほどオープンな環境になっており、下島温泉の誇る単純炭酸泉、またの名をサイダー泉の温泉設備もその辺の銭湯よりもかなり劣ったものであった。

気の抜けたサイダー泉のなかで日本を代表する清涼飲料は三ツ矢サイダーであり、果汁入り飲料の王道はプラッシーであることはまちがいない!などと考えながら時間をやりすごしていると夕飯時になったので膳の準備が整った1階の部屋に移動した。下呂温泉から15kmほど離れた温泉地なので食事の方ももんじゃ焼き、お粥、雑炊等の流動食系のものしか出ないだろうと高をくくっていたのだが、何と食卓にはイワナづくしの超豪華な料理が並んでおり、思わず緊張して度肝を抜かれてしまった。イワナの刺身、天ぷら、焼き物、味噌汁、鍋とおびただしいほどの山菜を前にするとこの旅館の実力はファシリティではなく、豪華絢爛な料理であることが肝に銘じられたのであった。

11月7日(日)

朝六荘が誇る鮎の甘露煮をメインとした朝飯を詰め込んだ後、おやじのお奨めのスポットである巌立峡に向かった。南飛騨国際健康保養地としてパンフレットまで出している巌立は御嶽山の大噴火によって出来た高さ72m、幅120mの柱状節理の大岩壁で県指定の天然記念物である。あたりには遊歩道も整備されており、三ツ滝等の轟々と流れる滝も容易に見物することが出来るようになっていた。

マサよ、君は日本三大名泉を知っているか!?

草津温泉、有馬温泉と並んで日本三大名泉と称される下呂温泉がついに私のカーナビの目的地としてセットされた。下島温泉から国道41号線を15km程岐阜方面に向かって車を走らせるとだんだんと内臓の奥底から胃酸を含んだ酸っぱいものがこみ上げてくる感覚を覚える。これはもしかして「ゲロ!?」と思ってふと脇道に目をやるとそこには「歓迎下呂温泉」の横断幕が朝日を浴びて輝いていたのであった!

ということで、木曽の山々に囲まれた飛騨川河岸の風光明媚な場所に開けた下呂温泉街にとうとう足を踏み入れることと相成った。その飛騨川の河川敷、下痢の患者によく似合いそうな下呂温泉病院を少し下ったところに無償露天風呂が開けており、貧乏そうなライダー達がバイクを止めて入浴に精を出していたのだが、その露天風呂は橋の上から丸見えになっているのが難点だと思われた。そこで多少小銭を持っている私はクアガーデン露天風呂というファシリティで温泉博物館+クアガーデン+白鷺の湯がセットになっているチケットを¥1,000で購入することにした。クアガーデンは総合的な健康づくりを目的とした多目的露天温泉保養館として君臨しており、大小露天風呂や打たせ湯、箱蒸し等の設備が充実していたのだ。

今年の4月にオープンしたばかりの下呂発温泉博物館を訪問した。ここでは温泉が湧き出す仕組みや無理やり温泉を掘り当てるボーリングの技術や日本各地の温泉の成分や特徴に関する展示や資料やパンフレットがもりだくさんであった。さらに、クアガーデンでふやけた体に鞭打ってなおも白鷺の湯に入湯することにした。ところで下呂温泉のルーツであるが、昔、一羽の白鷺が傷を癒そうと飛騨川の河原に舞い降り、湯のありかを告げたそうなのであるが、げろといい、さぎといい非常に怪しい温泉であることは間違いないところであろう。

マ、マサよ、き、きみは放浪の天才画家といわれている山下清をし、知っているか!?

ぼ、ぼくは、し、知っているんだなぁ~!!!

というわけで、下呂温泉の熱気もさめやらぬうちに将来放浪の天才文人として名を残す予定の私は高山本町美術館で開催されている山下清原画展(\600)を見にいくことにした。芦屋雁之助系の風貌を呈した裸の大将が残した作品は日本のピカソにふさわしく来場者の心に響く清くてすばらしいものばかりであった。大将は昭和15年から31年までのルンペンとしての放浪生活の中で一宿一飯の恩義に預かった人々にお礼として絵を描いており、その作品が日本各地に数多く残されているのだ。特に花火が大好きとあって鮮やかな色彩を使った花火見物の絵は大将の代表作のひとつになっているのだ。また、放浪のノウハウとして夏の暑い時期は北国、冬場は鹿児島に出没し、移動は効率的に線路の汽車道を歩いて夜は駅で野宿をして暮らしていたそうだ。

木曽、信濃路ツアーからの帰路の恒例となりつつある白骨温泉に今回も入浴剤状況の抜き打ち調査のために立ち寄ることにした。中部山岳国立公園、国民保養温泉地、天下の名湯白骨温泉に泡の湯旅館という高級旅館があり、そこの外風呂に¥800を支払って侵入することに成功した。台風の影響で紅葉しきれなかった晩秋の景色を見ながら源泉かけながしの39.3℃に設定してある野天風呂に浸かりながら津村順天堂がスポンサーをしていたかっくらきん大放送の野口五郎の全盛期に思いを馳せながら、「マサよ~、もうバスクリンはいらないぜ~」とつぶやいていた。

p.s.  ♪かいさぁ~つぐぅちで君のことぉ~♪

   ということで信州には「野口五郎岳」http://www.shinmai.co.jp/kanko/yama/00007.htmlもあるぜ!

   マサよ、ゴロンボ刑事にもよろしく伝えておいてくれたまえ(カマキリ男)

総高速代  \12,330

総ガソリン代  \6,618

総走行距離  847km

総宿泊費 \9,495

次回はFTB遣唐使をお送りすることを検討しております。健闘をご期待下さい!!

協力 楽天トラベル、高山本町美術館、花王名人劇場「裸の大将放浪記」

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