♪あ~あ~おくひだぁにあめぇ~がふる~♪
http://www.biwa.ne.jp/~kebuta/MIDI/MIDI-htm/OkuhidaBojo.htm (注意:音が出るよ♪)
ということで今年のマサの財務省での忘年会ソングの推薦というわけでもないのだが、今回たまたま車が新しくなってしまったのでその慣らしも兼ねて奥飛騨路まで車を転がすことになった。
10月10日(日)
9月中間決算期のノルマの厳しい時期を見計らうという頭脳プレーを駆使したため、マサであれば10万くらいしか値引きしてもらえないところを私は30数万の値引きを得て購入したネクストプロポーションオデッセイは自宅近くの市川インターから京葉道路、首都高速を抜け、荒井由美の推薦する中央フリーウエイに入ると2.4リッター、iVTEC, DOHCのエンジンがフル回転して競馬場や飛行場を見下ろしながら疾走するはずであったのだが、台風明けで残りの連休を有効活用しなければならないあせった行楽野郎の車で相模湖まで10数キロの渋滞に巻き込まれてしまった。
談合坂サービスエリアで軽く買い食いをするついでにオプション購入したインテリジェントなホンダ純正ナビゲーションシステムで奥飛騨温泉郷に目的地をセットするとグレイッシュムーブメタリックの新車は再び中央道へと戻り、田中康夫率いる長野県の松本インターを目指して疾走した。松本インターから奥飛騨までは中部山岳国立公園と言われる一帯でクネクネ山道プラストンネルが続く狭くて険しい国道158号線を走らなければならない。まだ紅葉には早いもののこの地域は上高地や穂高連峰、乗鞍高原に囲まれており、眺望のすばらしい山岳風景を提供する非常に美しい場所であることが確認出来た。
気がつくとホンダ純正ナビゲーションは長野県を越えて岐阜県に入ったことを示していた。平湯温泉、栃尾温泉、福地温泉、新平湯温泉、新穂高温泉から形成される奥飛騨温泉郷に入ったのは午後4時を過ぎた時間帯であった。ところで今年は折からの台風の影響でツキノワグマが活気づいているのだが、何故かこの地域にも熊牧場があり、数万頭の拉致されたツキノワグマで賑わっていると大々的に宣伝されていたのであった。
連休中の奥飛騨温泉郷は大変な賑わいを見せており、なるほどここが日本でナンバー1の人気を誇る温泉地帯であることを実感させるようにどの温泉宿も満室を誇っていた。新平湯温泉にある老舗風の旅館である田島館に何とかもぐりこむことに成功すると早速、単純ナトリウム泉の温泉でドライブの疲れを取ることにした。山に囲まれた露天風呂は否が応でも飛騨で唯一の有名人である仮面の忍者赤影http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/2049/akakage.htmlが参上しそうな雰囲気を漂わせており、翌朝の朝風呂も含めて3回も温泉に入ってしまったのだ。
10月11日(月)
飛騨といえば高山であるということなので高校の修学旅行で訪問した実績のある高山まで足を伸ばしてみることにした。時は高山祭りの最中ということだったのだが、台風の影響で観光客が激減してしまったという嘆きのニュースがテレビから虚しく流れていたのだが、屋台会館のある桜山八幡宮は静かな面持ちで観光客を迎えていた。宮川の川沿いにかの有名な朝市が立っていたのでぶらぶら歩いてみることにした。ここではお約束の赤カブの漬物やりんごや駄菓子や民芸品が売られており、駄菓子屋のおばさんは町行く観光客にしきりに試食を薦めており、他の店との違いを認識させることに躍起になっていた。
マサよ、君は合掌造りの集落を見て、思わず手と手を合わせて「南ぁ~無ぅ~」と言ったことがあるか!?
というわけで、気がつくと合掌造りで有名な世界文化遺産に認定されている白川郷が80km先に迫っている事実をつきとめてしまったため、軽く下見をするために白川郷まで車を飛ばすことにした。連休のディズニーランドの賑わいは誰でも予想出来るのだが、ここ白川郷も負けず劣らず日本伝統家屋の価値のわかりそうもない素人観光客で大変な盛況を見せていた。世界遺産に認定されている地域は荻町合掌造り集落というのだが、ここにはおびただしい数の急角度茅葺屋根の住宅が軒を連ねていた。しかしながら、それらの住宅の内、純粋な民家はごくわずかでほとんどが土産物屋や食堂、民宿として観光客を待ち構えている燃える商魂系屋敷であったのだ。
和田家という国指定重要文化財合掌造り民家にわずか¥300の支払いでおじゃまさせていただくことが出来るということだったので民家の内部がどうなっているのか探索してみることにした。1573年以来、長きにわたって風雪に耐えてきた家の内部は渋く黒光りしており、特に屋根裏に近づくほどにその伝統の重さがひしひしと伝わってくるような感じがした。尚、内部にはお約束の囲炉裏や床の間、はたまた江戸時代の什器等がうやうやしく展示されておりました。ところで合掌造りのシンボルとなっている茅葺屋根は消耗品となっているため、定期的な葺き替えが必要となる。ここで登場するのが「結」という互助システムであり、個人宅の屋根の葺き替えであっても村人が総出で行うことになる。それも無償援助というではないか!?当然このしきたりを破った輩は晴れて村八分の道を突き進むことになるのである。
最近入浴剤に興味を持ち始めたわけでもないのだが、帰路の途中に白骨温泉があったので立ち寄って見ることにした。長野県南安曇郡安曇村という名前を聞いただけで秘境であることが認識出来る白骨温泉はマサに四方を山に囲まれた渓谷に忽然と出現する秘湯の様相を呈していた。あたりの温泉宿に「ツムラ!」と書いた営業車が止まっていたら狼狽してしまうのは間違いないと思っていたのだが、私の心配をよそに飛び込みで入った野天風呂はバスクリン色ではなく、単純硫化水素泉が醸し出すきれいな乳白色であった。あまりにも白いお湯だったため、川口浩探検隊が洞窟で発見する白骨をピカピカに磨き上げる美術さんもここのお湯を使っているのではないかと想像されたほどであった。尚、今回の入浴剤事件で白骨温泉の知名度は格段に上がっており、おびただしいほどの癒されたい観光客を集めていたのであった。
総宿泊費 \12,000
総高速代 \14,100
総ガソリン代 \6,094
協力 ホンダベルノ京葉