FTB炎の離島デスマッチ第?弾 in ペナン島

例年より冬の訪れが早く感じられ、朝ふとんから抜け出すのに一苦労する今日この頃であるが、そんなだらけた雰囲気を一掃するために年中プールに入れる南国を求めてマレーシアの首都クアラルンプールを目指し、♪Malaysia Truly Asia♪の雰囲気を満喫するツアーに繰出すことにした。

2005年11月23日(水)

マレーシア航空が運行するANAとのコードシェア便NH5855便、B777-200機は定刻午前10時前に離陸すると深緑ボディコン系民族衣装制服に身を包んだマレースチュ-ワーデスの手厚いサービスを受けながら順調に航行していた。飛行機男として有名な私であるが、何故かシートテレビで選択した日本映画「電車男」を見ながら免税品の「エルメス」のスカーフを買い占めてやろうという野望もむなしく、エルメスは販売していないという現実に直面し、何とか無駄使いを防ぐことに成功した。

KLIAという略称で有名なクアラルンプール国際空港に午後5時過ぎに到着するとKLIAエクスプレスという空港と市内をノンストップで結ぶ特急列車(RM35)に乗り込み、約28分の列車の旅でKLセントラル駅に乗り込んだ。あいにくの雨模様の天気ににもかかわらず、アジア有数の大都会であるクアラルンプールのダイナミズムを実感するために徒歩で本日宿泊する予定のWESTINホテルを目指した。モータリゼーションの進行したクアラルンプールの街並みは複雑でわかりにくく、結局ネオン輝く大都会を2時間ほどさまよって午後8時過ぎに高級地域にそびえているWESTINホテルにチェックインすることが出来たのであった。

11月24日(木)

都市モノレールでKLセントラルステーションに向かい、そこからKLIAに乗り、再び空港に戻ってきた。マレーシア航空国内線が誇るクアラルンプール-ペナン島間は一日に数多くの便を就航させているので午前9時15分の便に搭乗すると1時間程度のフライトでペナン島国際空港に着陸した。

小雨そぼ降る中、適当な汚れ系のバスに乗り、空港方面からペナン島のダウンタウンとして有名なジョージタウンを目指すと30分ほどでペナン島のランドマークになっている65階建ての高層ビルKOMTARに到着した。今日は天気が悪かったので予約していたシェラトンホテルにそそくさとチェックインして軽く落ち着きを取り戻した後、イギリスの影響が色濃く残るジョージタウンの見学に繰り出すことにした。

ペナン博物館(RM2)というペナン島の歴史、文化、自然をダイジェストに学習するのに最適なファシリティが私を待ち構えていたので入ってみることにした。館内には日本軍人を含むペナン島に侵入してきた諸民族の紹介展示や人々の衣装や暮らしぶりが紹介されており、雨の中時間潰しに来たであろうバックパッカー系の白人観光客数人がたむろしていたのだった。

11月25日(金)

今日は朝から本格的にペナン島の調査に乗り出すことにした。ペナン島には様様な宗教の寺院があるのだが、今回はKOMTARからバスに乗りこむとマレーシア最大の仏教寺院である極楽寺を訪問することにした。12万㎡の広大な敷地内にカラフルな建物群が建ち並んでおり、地元華人にも観光客にも人気の高い寺院である。高台にはペナン島遠景を見下ろす巨大な仏陀像がそびえており、、また高さ30m、7層からなるパゴダはビルマ風、タイ風、中国風が混在しているエスニックの粋を集めて建立されたものとなっているのだ。

1922年に敷設されたペナン名物のケーブルカー(往復RM4)に乗り込み30分ほどの時間をかけて標高692mのペナンヒルに登頂した。折からの雨模様の天気も何とか持ち直し、頂上からはこれぞ「東洋の真珠」にふさわしいすばらしい景色を堪能することに成功した。尚,この場所は蒸し暑いペナン島の中の高原のリゾート風の様相を呈しており、すばらしい風景はジョージタウンやマリンブルーの海原のみならず、遠くマレー半島の緑のジャングルにまでおよんでいるのだ。

ペナン島のリゾートビーチは島の北部に集中しており、ジョージタウンからバスでアクセスする事が出来るので、代表的なビーチリゾートであるバトゥ・フェリンギまでバスを転がしてやってくることにした。ペナン島の海は「東洋の真珠」と言われる割にはウーロン茶系の色が混じっており、そんなにきれいだとは思えないのでここでのアクティビティはきれいな海を眺めるよりもひたすらジェットボートやパラセイリング等のマリンスポーツに励まざるを得なくなる現状が確認された。

夕飯時になったのでフェリンギの有名なステーキレストランであり、巨大な船の形をしたThe Shipという肉屋に入ったのだが、木造の有名レストランでも湿気のマネージメントが出来ていないらしく、一歩店内に入ると一瞬でカビの香りに包まれてしまったのだが、我慢して高値のステーキを口にしながら無理やりリゾート気分に浸っていたのであった。

11月26日(土)

ゴムや錫のプランテーションから脱却し、工業化に成功しているマレーシアにはプロトンという国産車が縦横無尽に走っている。そのプロトン製のタクシーでKOMTARからペナン空港に戻ると、午前9時過ぎのマレーシア航空便でクアラルンプールに帰還することにした。尚,ペナン島のお土産にペナントでも?と思っていたのだが、無かったので恒例の手ぶらで引き上げることに相成った。

マサよ、君は世界で一番高いビルがマレーシアくんだりにそびえていることを知っているか!? しかも2棟もだぜ!!!

ということでクアラルンプール市内に戻るとKLCC(Kuala Lumpur City Center)という最大のビジネスセンターに繰出し、高さ452mを誇るペトロナス・ツインタワーの周辺を散策することにした。マレーシアの国営石油会社であるペトロナス社の発注により、ツインタワーのうちタワー1は日本、タワー2は韓国のゼネコンが請け負うことになり、双方の意地とテクノロジーが結集されて1998年に竣工しているものなのだ。ところで私がわざわざここまで足を運んで来た目的は言うまでもなく、これらのビルが耐震性の安全基準を満たしているかどうかの疑問をぶつけるために姉歯建築士の偽装工作話をリークするためだったのだが、土曜日はオフィスは開いてなかったので仕方なくタワーの麓に隣接されているショッピングセンターで飯を食うだけにとどまってしまった。ちなみにショッピングセンターの周辺でフレンドリーに声をかけてくる老若男女が多数いるのだが、彼らは間違いなく恒例の「ブラックジャック詐欺」の鴨を探している輩だと認識していたので、真剣勝負しか興味ない私には「ババ抜き」で来い!と言い返すしかなかったのだ。

結局ペトロナスタワーに登頂することも、姉歯の不正をチくることも出来なかったのだが、高いところにはどうしても登る必要があったため、地上421mで東南アジア一、世界で4番目の高さを誇るKLタワー(RM20)に登ることにした。地上276mの展望台にエレベータで到着するとヘッドホンセットを手渡され、かつ日本語にチャンネルまで合わされてしまったのでこのタワーから見える景色の解説を聞いてやることにした。聞くところによるとクアラルンプールは地盤が非常に強固なため、高層ビルの建築に適しているそうで西新宿や東京タワーが束になってかかってきても太刀打ち出来ないほどのビル群をタワーから見下ろす事が出来た。また、解説いわく、光のガーデンといわれるクアラルンプールの夜景を見るためには昼だけでなく、夜もこのタワーに登ってきやがれというプロモーションも忘れてはなかったのだ!

KLタワーから下界に降りるとその足でマスジッド・ジャメという美しいモスクを過ぎてムルデカ・スクエアという独立広場に向かった。この広場の周辺にはアラビアンナイト風のエキゾチックな建物が並び、高さ100mの世界一高いフラッグポールには独立を祝うかのようにマレーシアの国旗が風になびいていたのだった。

総飛行機代  \63,210 + RM352 (RM1 = \31)

総宿泊費  RM788.5

総KLIA Express代 RM140

総ペナン島バス代 RM8.7

総ペナン島タクシー代 RM30

総クアラルンプールモノレール代 RM6.9

協力 ANA、マレーシア航空、STARWOOD PREFERED GUEST

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