FTBJ瀬戸内、坊ちゃん、世界文化遺産の旅

ホーチミンを旅行した坊ちゃん育ちのマサよ、君はマサかSARSに感染していながら、さぁ~?とすっとぼけて暮らしていないだろうな!?

ということで戦争とSARSの恐怖、はたまた飛び石連休による効率の悪さのため、例年より出足の悪くなっているゴールデンウイークであるが、皆様は有意義にお過ごしだろうか? 私はこの逆境にもめげずひたすら新規開拓にいそしんでいる今日この頃である。

4月26日(土)

ボーイング社が誇るB747SR(スーパージャンボ)を就航させるほど大きな空港を持つ松山を目指してANA583便は定刻7時25分よりやや遅れて出発した。飛行機が段々と高度を下げるに従って小柳ルミ子にも歌われた瀬戸内の島々の段々畑の景色が目の前に迫ってきた。午前9時過ぎには夏目漱石の秀作「坊ちゃん」の舞台となった愛媛松山空港に到着すると早速空港バスでJR松山駅に向かった。

今夜は♪長い夜♪になりそうだと思いつつ、春の陽光の中を♪め~ぐ~るぅ、めぐる季節のなぁかでぇ~、あ~な~た~は~何を見つけるだろお~♪と鼻歌を歌いながら、松山城に向かって歩いていると偶然にも松山市民会館で6月19日に行われる予定の「風光る」松山千春コンサートの看板を見つけてしまうという非常に出来過ぎた事態に遭遇してしまった。北海道足寄町出身で今では鈴木宗雄の舎弟になりさがっている松山千春であったが、松山つながりでこんなところにも勢力を伸ばしているのかと思うとスキンヘッド(単なるハゲか?)も伊達じゃないと思われた。

松山城は姫路城、和歌山城とともに日本三大連立式平山城に数えられる名城で1627年に竣工したものだ。海抜132mにそびえているこの城までにはロープウエイとリフトが運行されており、入城料と合わせてわずか¥1,000で発売されているのだ。天守閣をはじめとする城内からは四国最大の都市である松山の姿が一望出来るようになっている。

マサよ、君は「のぼさん」を知っているか!?

日本を代表する俳人である正(マサ!)岡子規は幼名を「のぼる」と言い、のぼさんという愛称で親しまれていたそうだ。松山市立子規記念博物館(¥300)にはのぼ~とした風貌の「のぼさん」に関する数多くの資料が展示されている。子規は結核性脊椎カリエスのため、わずか35歳で生涯を閉じてしまったのだが、明治期のベースボールの普及に多大なる貢献を果たしていたため、2001年には晴れて野球殿堂入りし、東京ドーム横の野球博物館にレリーフが展示されているほどたいした奴なのである。また、松山中学の英語教師として1年間松山で教鞭を取ったことのある夏目漱石とも親交が深く、漱石が作った数多くの俳句の添削も行っていたのだ。その関係で博物館の中では漱石の資料もいくつか展示されており、数多く映画化された坊ちゃんの中でも中村雅(マサ!)俊が主演したフィルムの名場面が上映されていた。

松山に来て道後温泉に来ないと松山に来た意味がないということは世界の人々の常識になっているので6年振りくらいに入湯することにした。3000年の歴史を誇る日本最古の道後温泉にはそのシンボルとして明治27年に建立された三層楼の建物である道後温泉本館が君臨している。この本館のシステムはリッチな霊の湯と庶民的な神の湯からなっている。また、神の湯には二階席(¥620)と階下(¥300)に分かれており、二階では浴衣とお茶と煎餅でくつろげる特典が付いているのだが、階下は普通の銭湯になっているのだ。

4月27日(日)

ANAのご利用券が¥5,000分余っていたので安く宿泊することに成功した松山全日空ホテルを早朝チェックアウトするとバスで松山観光港に向かった。ここからは九州や本州各地に数多くのフェリーが出航しているので今日は9時40分発の広島行きのフェリー(¥2,500)に乗船することにした。船は瀬戸内海の島を縫うようにして航海し、戦艦大和を造営した呉港を経由して12時40分頃に広島港に入港した。

広島港は路面電車である広電のターミナルになっているため、そこを拠点に市内の様様なスポットに繰り出すことが出来る。今回厳選した目的地は日本三景にも選ばれている宮島になっていたので広電で1時間以上かけてはるばる宮島口までやってきた。宮島口からはJR連絡船と松大観光船(往復¥340)が宮島まで10分で観光客を運んでいる。http://www.amanohashidate.net/

厳島神社で有名な宮島は国宝より実力が高いとされる世界文化遺産に認定されている非常に風光明媚な観光地である。船が宮島桟橋に到着すると早速厳島神社を目指した。この神社の特徴は満潮時には巨大な鳥居と神殿が海水に浸ってしまい幻想的な光景を醸し出すところであるが、私が着いた時間は干潮だったため、多くの観光客が潮干狩りに興じているのどかな風景しか目にすることが出来なかった。

厳島神社宝物館(¥300)にヤフーオークションでも決して落札される事のない宝物が展示されているということだったのでどんなものか見物することにした。そこには美しい絵巻物や難しい漢字で書かれた古文書や切れ味鋭そうな刀、厳島大明神と書かれた看板が展示されていた。

宮島の奥地は深い原始林に包まれた山があり、サルや鹿等の野生動物の宝庫となっているのだが、鹿はその辺にごろごろしており、鹿せんべいを購入した観光客の動きを虎視眈々とマークしているのだ。島内には商店街があり、おびただしい数の土産物屋が出店しているのだが、名物のしゃもじとB&Bの洋七も推薦するもみじ饅頭はどの店も取り扱っている。また、世界一の大しゃもじという決してご飯をよそうことの出来ない無用の長物が誇らしげに展示されたりもしているのだ。

ということで世界遺産の島である宮島の下見を完了したFTBJはJRで広島駅に戻り、そこから空港バスで広島空港に向かい、ANA684便で羽田空港に帰って行ったのだ。

FTBサマリー

総飛行機代 \3,400

総宿泊費  \4,702

総フェリー代  \2,500

次回はFTB第5次(ゴジ!)MLBツアーをお送りします。

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