FTBJ炎の離島デスマッチ第?弾 与論

マサ率いる財務省と小泉政権の失政にもかかわらず日本経済はゆるやかな回復基調を示してきた今日この頃であるが、先般からの中国と韓国における反日デモのあおりを受けて日本の行く末に再び暗雲が垂れ込めて来た。今回のFTBは日々熾烈を極めているデモの最中、日本の領土を主張するために尖閣諸島か竹島に上陸することも考えられなくもなかったのだが、各国の世論の動向なども考慮して与論島に落ち着くことになったのだ。

4月16日(土)

午前8時55分発ANA123便沖縄行きB747-400機は定刻通り羽田の第二ターミナルを出発すると11時40分頃にはお馴染の那覇空港に到着し、そのまんま東の?ANAからJALへとターミナルをまたぎJTAの搭乗口を間借りしている琉球エアーコミューター乗り場でRAC815便の出発時刻を今や遅しと待ちわびていた。垂直尾翼にシーサー紋様をあしらったDHC8型プロペラ機39人乗りは午後1時15分頃けたたましいプロペラ音をともなって那覇空港を離陸すると沖縄本島を北上し、わずか25分程のフライトで与論空港に到着した。

空港にて予約しておいたホテルのバンが迎えに来ていたのでそそくさと乗り込み、今日の宿泊先である与論コーラルホテルへ向かった。チェックインを済ますと早速島の探索に向かうために24インチママチャリレンタサイクルにまたがり、島沿岸部のサイクリングロードに沿って勢い良くペダルを漕ぎ始めた。美しいピンクの後羽もまぶしい体調8cmにもおよぶタイワンツチイナゴやトノサマバッタが先導するサイクリングロードは数々のビーチに繋がっており、サンゴの死骸が粉砕されて形成されたまばゆいほどの白砂のビーチがどこまでも続く景色を思う存分堪能することが出来たのであった。

島の東部の大金久海岸から百合ヶ浜を見渡せるビーチリゾート地帯でママチャリを止め、看板の地図を眺めながら佇んでいると明るい漁村系の色黒おやじが果敢にもグラスボートの営業を仕掛けてきたので船に乗って透明度の高い海原に乗り出すことにした。船底に貼り付けられたガラス越しに見える海の底はおびただしいほどのサンゴの死骸で溢れていたのだが、船が海中公園と呼ばれるテーブルサンゴの生息地帯に近づくと段々と生きたサンゴの数が多くなってきた。船頭はとあるお魚見物スポットで船を停めるとサンゴの隙間から鯛系の魚が最近露出度の多くなったWinkの推薦する無表情な「淋しい熱帯魚」を伴って♪ロンリー、ゆらゆらスイミン♪というようなリズムを奏でながら次から次へと船底ガラスを横切っていった。http://norikochan.s1.xrea.com/wink_samishii_b10.html

船は百合ヶ浜という沖合い1.5kmに浮かぶ干潮時にのみ姿を現す美しいビーチに到着するとすでに先着観光客がシュノーヶリングや砂あさり等のアクティビティに精を出していた。ここは星砂のビーチとして有名であり、年の数だけ星砂を見つけるといいことがあると言われているのだが、いくら道端でお金を拾う技術がすぐれている私であっても14個もの星砂は見つけられないと思ったので捜索を断念することにした。

与論の美しい海を思う存分堪能したので再びママチャリにまたがりホテルへの帰路に着いた。途中茶花という与論随一の繁華街でふとアメリカ軍に囚われた中東の独裁指導者が大量破壊兵器も見つからないのにむりやり口をこじ開けられるような感覚を覚えふと見上げるとそこには与論島民の虫歯治療を独占しているはずの「サダム歯科医院」という看板がマサに隣の沖縄本島を侵略しそうな勢いで与論の青空を引き裂いていた。

4月17日(日)

マサよ、君は与論の新しいダイビングポイントを目的に無理やり海の藻屑とされた沈船あまみを知っているか?

ということで、美しい朝のビーチの光景を見ながら朝飯を食った後、与論コーラルホテルをチェックアウトすると島の南部の高台の方面に徒歩で向かうことにした。今では石垣しか残っていない与論城の隣に鉄筋コンクリート5階建て展望台を持つサザンクロスセンター(¥200)がそびえていたので入館してみることにした。最上階の5階は360度の展望を誇っており、天気のいい日には23km南の沖縄本島最北端の辺戸岬も眺めることが出来、また、南十字星が観測出来る最北端の地が与論島であることからサザンクロスの名が付けられているそうだ。

鹿児島県奄美群島の最南端である与論はサンゴ礁が隆起して形成された島であり、その周りはぐるりとサンゴ礁のリーフに囲まれている。27年の長きに渡り、奄美群島の海を守り続けた海上保安庁の巡視船あまみが与論の海の守り神として帰ってきているらしい。しかもダイビングポイントの目玉として島の西側500m沖に無理やり沈められるという強引な手法まで用いているそうだ。サザンクロスセンターでは当然そのような荒業を正当化する資料も展示されているのであった。さらに与論はギリシア国ミコノス市の姉妹盟約都市としてヨロンRUNAURU王国として外国人である日本人の来島をいまや遅しと待っている独立国ごっこをして喜んでいるという驚愕の事実にも直面してしまったのだ。

いずれにしても周囲わずか22kmの小さな島に原住民が6,300人、淋しい熱帯魚が24億匹、動物が6,000頭共存している与論はロマンと神秘に満ち溢れた南海のパラダイスであることは間違いなく、ここに来たことがない外国人は一生後悔することになるであろうと思われた。

FTBサマリー

総飛行機代 ¥400(ANA) + ¥18,500(RAC)

総宿泊費 ¥10,500(2食付き)

総レンタサイクル代 ¥1,300

総グラスボート代 ¥3,000

協力 ANA、琉球エアーコミューター、与論コーラルホテル、百合ヶ浜グラスボート組合

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です