FTBJ炎の離島デスマッチ第?弾 in 淡路島 with 有馬温泉たこシリーズ

FTBの起源年である1998年のゴールデンウィーク、時は私の拉致被害者となるマサをサンフランシスコで発見する約2ヶ月前のことであったろう。当時はるばる成田から車で北九州の実家に帰る道すがらに四国に寄ることを決めた私は明石海峡大橋を渡り、淡路島をスルーして徳島に入っていった。しかし、ここで犯した重大なミスは淡路島のすばらしさを見過ごしてしまったことであるので今回あらためて淡路島に上陸し、本州と四国の掛け橋になるべくFTBツアーを敢行することにした。

2月25日(土)

♪こ~べぇ~、泣いてど~なるのか~♪ song by Hiroshi Uchiyamada with Cool five

ということで、2月16日に開港した神戸空港は日本のお家芸である税金の無駄遣いになってないだろうかという疑問の解明も含めて午前6時45分発羽田発神戸行きANA411に搭乗し、午前8時前に神戸空港に到着すると軽く空港内ファシリティのチェックを行い、ポートライナー(\320)に乗車するとわずか20分程度で三宮駅に到着した。従って、清原率いるオリックス・バッファローズの選手をはじめとする神戸市民にとってはこの上なく便利な空港であることが瞬時に確認されたのであった。

マサよ、君は有馬温泉に2つのテイストがあることを知っているか!?

というわけで、神戸近郊に存在する日本三大名湯かつ日本三大古湯のひとつに数えられる有馬温泉に三宮から1時間以内で到着すると温泉街をスルーして六甲有馬ロープウエイに向かった。神戸空港開港記念キャンペーンの展開によりマサであれば¥1,770かかるところをわずか¥500で往復記念搭乗券を入手すると早速空中遊泳に乗り出すことにしたのだが、ロープウエイ内では関西系オバタリアンに取り囲まれ、ボケと突っ込みとへらず口がついぞ途切れることはなかったのだ。 

約12分間空から六甲の針葉樹林を見下ろすとロープウエイは六甲山頂駅に到着した。阪神ファンの心のふるさと、六甲おろしの源である山頂で井村屋の肉まんの倍のコストで味は大して変わらない神戸中華街から提供されている豚まんを食いながら神戸港の遠景を眺め、そのままロープウエイで有馬温泉まで帰ってきた。エンタの神様より面白いおばちゃんらのボケ・つっこみであやうく掻き消されそうになったのだが、ロープウエイ内のアナウンスを聞いていると有馬温泉には鉄分を豊富に含んだ赤茶色の金泉と炭酸を含んだ無色透明の銀泉の2つの源泉があるそうだ。

有馬温泉駅到着後、早速金泉(¥650)の方に入湯することにした。永谷園の赤出し味噌汁を髣髴とさせる湯船は底が見えないため、数多くの入浴客が人の足を蹴ったり、踏んだりして恐縮しながら、鉄分・塩分を体内に取り込んでいた。温泉でゆでだこのように湯だった体をさますために明石まで足を運び元祖たこ焼きとして有名な本家きむらやで玉子焼(¥800/20ヶ)という玉子をふんだんに使った生地で焼き上げたふんわりたこ焼きを出し汁につけながら賞味させていただいた。

マサよ、君は明石海峡大橋の恐るべき競合相手として君臨しているたこフェリーを知っているか!?

ということで、明石港と淡路島の岩屋港をわずか20分で結ぶカーフェリーがたこフェリー(¥320)というインパクトのある名前で八方手を尽くして乗船客を集めているので乗って見ることにした。ゆでだこ文様を船体にあしらったたこフェリーの代表選手であるあさしお丸は終始明石海峡大橋のあらゆる角度からの眺望を乗船客に提供しながらその目的地である岩屋港に着岸した。 

淡路島北部の淡路町の沿岸に絵島という自然岩がのんきな釣り人とともに異様な存在感を示していたので軽く上陸し、その後淡路交通のバスで淡路島の心臓部である洲本に1時間以上かけて到着し、偽プリンスホテルである淡路プリンスホテルに引き払ったころにはゆで上がった体はすっかりさめていた。

2月26日(日)

朝からの大雨のため淡路島最大の売り場面積を誇るイオングループのジャスコで♪フッフ~♪と歌いながら時間潰し兼雨宿りを行った後、洲本高速バスターミナルから次々に発車される関西や四国方面行きの高速バスを尻目に再び淡路交通のバスで岩屋港まで戻ってきた。岩屋への道すがらに淡路夢舞台という植物園や野外劇場、国際会議場等を備えた巨大なファシリティ群が君臨し、その中核にウエスティンホテルがそびえているのを車内から確認し、岩屋でバスを乗り換えて北淡震災記念公園に向かった。

20年後に活断層の研究を始める予定の私にとって1994年1月17日に発生した阪神淡路大震災により現われた野島断層は格好の研究対象である。平成10年7月31日に国の天然記念物に指定された野島断層は現在では北淡震災記念公園(¥500)として生まれ変わっており、断層は屋根付き、おね~ちゃんの解説付きで大切に保管されている。ここでのアクティビティは隆起した断層による地表の変化の見物もさることながら、メモリアルハウスとしてさらしものにされている断層が横切る民家への侵入と震災と同じ震度7の揺れが体験出来る震災体験館である。従って、姉歯建築士やヒューザーの新入社員研修にふさわしいファシリティであることが大いに実感された見学となったのであった。

野島断層から5分ほど歩くと富島港に到着し、そこから淡路ジェノバラインという高速船(¥600)が30分おきに出ていたので被災した気分で乗船し、明石へと帰って行った。JRで難波まで移動し、道頓堀の本家日本一の大たこ焼き屋で大味なたこ焼きを食った後、20年後の阪神の優勝を祈願して関西地区を後にしたのであった。

総飛行機代 ¥4,600

総宿泊費 ¥5,950(朝食代込み)

総フェリー代 ¥920

総バス代 ¥3,330

総鉄道代 ¥4,040

総たこ焼き代 ¥1,750

協力 ANA、たこフェリー(http://www.taco-ferry.com/)、淡路・ジェノバライン、淡路交通

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