マサよ、君は渡嘉敷勝男という元世界チャンピオンを知っているか?http://www.tokashikigym.com/
ボクシング引退後トカちゃんというニックネームで芸能界を席巻した実績のある渡嘉敷勝男は石垣島出身の具志堅用高と同じく協栄ジムに所属し、沖縄県出身のボクサーとして5度世界タイトルを防衛した実績がある。今回は特にトカちゃんに敬意を表するわけでもないのだが、栄光の渡嘉敷の名前を持つ離島が那覇からわずか30分程度のところにあったので減量とトレーニングを兼ねて訪問することにした。
4月4日(金)
いつものように定時終業時間に仕事をほっぽり出すとその足で羽田空港に向い、夜8時発の那覇行き最終便に飛び乗り、夜11時過ぎにFTBJ指定宿になっている沖縄ホテルにチェックインした。
4月5日(土)
朝10時に泊港を出発するフェリーけらまに乗船するつもりで「とまりん」というポートタウンに歩いて向かっていたのだが、今日は何故か油断していたため、道に迷い、何とフェリーに乗り遅れてしまったのだ。不屈の精神力を持つ私はここで気持ちを切り替えて国際通りのはずれにある那覇市第一牧志公設市場で生鮮食品の見学をすることにした。この市場はテレビの沖縄特集では必ず取り上げられるほど有名でキャイ~ンや優香も訪れた実績がある。鮮魚コーナーでは本土では決して見ることが出来ないようなカラフルな熱帯魚系の魚がところ狭しと並んでおり、ここで購入した魚介類は2階の食堂で調理してもらって食うことも出来るのだ(調理料別)。
公設市場で身についてしまった生臭さを消すために、那覇港の近くにある那覇湯遊ランドアメリカ湯(¥2,000)に入場することにした。ここは24時間営業の健康ランド系のファシリティで台風等で飛行機が飛ばなくなった時には仮眠室で夜を明かすことも可能なのだ。また、ここにはマッサージ、塩もみ、アカスリ等のオプションメニューも充実しており、私もボクサーのように減量が必要だったので生まれてはじめてアカスリ(¥2,500/20分)というものを受けることにした。
ヘチマの繊維系のパッドが付いた手袋をはめたおばちゃんにうつぶせになるように指示されて手ごめにされているとおびただしいほどの角質層が垢となって私の体から排出されていった。続いて仰向けになり、おばちゃんの手が私の腹部にかかった瞬間に沖縄弁で「これは何ですか?」と質問されてしまった。「これは一般的には腹筋というやつですよ」とすかさず回答するとしきりに感心したおばちゃんは「何か運動でもやっているのか?」と聞いてきていつものスポーツ談義に話がすりかわり、擦る手にいっそう力が込められた感覚を覚えた。
1日に2便運航している高速船マリンライナーとかしきが出航する午後4時半前に「とまりん」に戻ってくると高速フェリーで波を越えて35分程度の航海で渡嘉敷港に到着した。今日は宿泊先を決めていなかったので渡嘉敷村にある適当なホテルにアプローチした。そのホテルの若者はあいにくここでは宿泊出来ないので姉妹店を紹介してくれるということで島の反対方向のビーチ沿いにある「とかしくマリンビレッジ」というリゾート系のホテルに宿泊することに相成った。
ホテルに向かう道すがら若者が島の景色の説明をしてくれた。若者曰く、島には野生のヤギが生息しており、そいつらを拉致してきてその辺の原っぱにつないでおき、太ったころを見計らって食ってしまうということであった。また、山にはガラガラヘビより恐ろしいハブが潜んでおり、あいつらはグルメじゃないので何でもぺロリと言ってしまうので注意しなければならないそうだ。
「とかしくマリンビレッジ」は島では有数の高級ホテルの様相を呈しおり、目の前に広がる白砂の渡嘉志久ビーチから幻想的なサンセットを堪能して優雅なひとときを過ごすことが出来た。
4月6日(日)
今回の減量メニューの第2弾として早朝より波打ち際でのランニングを行なっていると巨大なカニが波にもまれて砂浜に上陸する姿を目撃した。カニはかなり弱っている様子で自力で歩くのもままならない状態であったのだが、不適にも両手のピースサインは決してくずそうとはしなかった。
朝10時近くになったのでチェックアウトしなければと思いフロントに向かったのだが、私の帰りのフェリーが夕方なのを知っているホテルの責任者により、夕方まで部屋を使ってよいという粋な計らいを受けてしまったので安心して部屋のテレビでヤンキ-ス戦を観戦することが出来た。
窓を全開にして潮風を浴びながらTVで松井の活躍を確認した後、渡嘉敷島最大のリゾートスポットである阿浪連ビーチに向かった。阿浪連ビーチ近辺にはおびただしい数の民宿やダイビングショップが林立しており、おばあちゃんに呼び止められた食堂でゴーヤチャーハン(¥600)を食った後、ビーチに降りてみることにした。白砂のビーチのはずれには風光明媚なトンネル岩が不気味な口をあけており、展望台からは日本有数の透明度を持つといわれるケラマ諸島の美しいビーチの景色を目に焼き付けることが出来た。この島はこれといった名所やリゾートの設備はないのだが、この世のものとは思えないほど海がきれいなので海を見ているだけで十分疲れた心身を癒すことが出来るのだ。
夕方高速フェリーで泊港に戻り、フライトまでの時間を利用して再び公設市場に行って夕飯を食うことにした。道頓堀という看板で営業している食堂のメニューの中でかに汁(¥1,500)が目に付いたので試しに毒見することにした。大量生産していると思われ、ものの数分で私の目の前に姿を現した丼の中には分解されて煮込まれたかにが無造作に放り込まれており、かにあしの関節を折るたびにみそ味のしぶきが目にまぶしかったりした。また、定食にはグルクンという地元の魚のから揚げが付属しており、個別にグルクンの食べ方の指導を行っているおばちゃんによると頭からがぶりといかなければならないのだった。
FTBサマリー
総飛行機代 ¥600
総宿泊費 ¥6,300 + ¥6,300(2食付き)
総高速フェリー代 ¥4,200
次回はFTBJ炎の離島デスマッチ第?弾 in 徳之島をお送りします。