FTBJ炎の離島デスマッチ第?弾 in 粟国島

マサよ、君は那覇市の北西およそ60kmの海上にぽっかり浮かんでいる穴場に上陸し、穴に入ったり、生命の源である海の資源を満喫したことがあるか??

私は・・・はまってしまった・・・・・

3月4日(土)

マサよ、君は飛行機に乗る前に体重測定を強要されたことがあるか!?

ということで、午前6時40分発ANA969便で沖縄に到着し、その足で紅芋ソフトをなめなめJALのターミナルに移動し、琉球エアーコミューターのチケットを入手すると1階の28番ゲートで搭乗手続きをする運びとなった。ここで宮里藍系の沖縄顔をしたおね~ちゃんに手荷物を持ったままで体重計に乗ることを強要され、その結果私のシャープな肉体が搭乗基準にマッチしていることが科学的に実証されたのであった。

マサよ、君はパイロットの真後ろの座席に着席し、一蓮托生のコーパイ気分を味わったことがあるか!?

というわけで、琉球エアーコミューターが誇るBN-2機9人乗りプロペラ機はシートを倒して後部座席の乗客を搭乗させるという脅威の優先搭乗体制を取っており、私の座席は乗客キャビンと一体となったパイロットの真後ろにアサインされた。私のわずか1mとなりで回っているプロペラがけたたましい音をたてて回り始めるとほどなくして飛行機は那覇空港を離陸し、約20分の低空飛行で粟国空港に滞りなく到着することに成功した。

周囲12kmの粟国島は沖縄本島北部60kmに位置しているものの島の雰囲気はマサにのどかな田園そのものである。空港から歩いて集落を抜けて東の方に歩いていると放し飼いにされているヤギや放牧されている牛に遭遇し、また地鶏系の鶏が駆け回っている整備されていない牧場を抜けるとマハナという展望台に到着した。ここは海抜87mの断崖絶壁で、先端は筆ん崎と呼ばれ凝灰岩が凝縮した岩場の高台で天気のいい日には近隣諸島や沖縄本島も見渡せる絶景スポットである。

マハナから下界に下りている途中で島の風景をスケッチして歩いているという行き倒れ系のおじさんに道を尋ねられた。そのおじさんには道のかわりにデジカメだとそのスケッチより簡単に風景描写が可能なことを教えてやろうと思ったが、「丘の上にはもっとすばらしい景色があるぜ!」とさらに過酷な試練を与えることにした。

午後1時過ぎにはフェリーターミナル周辺に民宿や住居が密集する浜集落に到着したのでプチホテルいさにチェックインを試みたのだが、準備が出来ていなかったので近隣を散策することにした。島の南岸から東岸にかけて風光明媚な海岸風景を目の当たりにすることが出来る優雅な遊歩道が整備されており、ところどころに屋根付き、テーブル付き休憩スポットも設置されている。さらに北進すると長浜ビーチに到着し、そこでは白砂の上に寝そべって無防備に日焼けをしている若者旅行者や浅瀬に網をしかけて熱帯魚の一網打尽を画策している地元のおじさん等の穴場ビーチ特有ののどかな風景が展開されていた。

裏の畑での井戸端会議に花が咲き、戻りが遅くなったおかげで私のチェックインを遅らせてしまったプチホテルいさのおばちゃんの後悔の言葉に見送られて2階の海側の部屋に引きこもり透明な海に沈む夕日を眺めながら浮世から離れた隠れ家気分を十分満喫させていただいた。

3月5日(日)

一夜明けても井戸端会議によるチェックイン遅れを一大事のように後悔しているおばちゃんに見送られてプチホテルいさをチェックアウトすると集落を抜けて島北部の洞寺(テラ)に向かった。洞寺は約200年前に那覇の僧侶が「水上を下駄履きで歩ききってやるぜ!」という賭けを催し、ゴール寸前で賭け相手の僧侶の呪文の影響で片足を水没させてしまい結局賭けに負けて流刑になり、この地で余生を送ったという場所である。ここには心霊現象が多発しそうな不気味な鍾乳洞があり、人が入ってくると霊力?で自動的にライトアップされ、幻想的な蒸し暑空間を提供している霊場である。

洞寺で冷や汗をかき体内の塩分を消費してしまったので塩分補給のために塩工場に向かった。沖縄海塩研究所が生産する粟国の塩は高級塩として有名で高級料亭やこだわり塩ラーメンに高値で塩を卸すために日夜フル稼働の生産体制を取っている。工場を見学したい輩は事務所に来いと書いてあったので事務所に行くと僻地の工場には似つかわしくない化粧無しでも綺麗系のおね~ちゃんが長靴履きで工場案内をしてくれるシステムになっていた。パンフレットとお土産の粟国の塩を手に工場見学を開始させていただくと工場内には特に「なめてんじゃ~ね~ぞ!」という注意看板もなかったので釜で煮詰められている塩を舐めながら塩分の補給をすることに成功した。通常土産を買わないことで知られている私であるが、今回は無償工場ツアーと塩分補給のお礼の意味でここで一番高い「生命の源」という海水を1000倍以上に濃縮し、体に必要な微量元素を残したものを9cc、\1,500で購入させていただいた。

というわけで、塩工場にて体内に生命の源をみなぎらせ、再び島南岸の風光明媚な沿岸風景を潮風に吹かれながら満喫した後、フェリー粟国が一日一往復運行している粟国フェリー(¥2,770)に乗り込み、那覇のとまりん港に帰っていったのだった。

総飛行機代 ¥400(ANA)、\8,250(琉球エアーコミューター)

総フェリー代 ¥2,770

総宿泊費 ¥6,500(2食付き)

総モノレール代 ¥260

協力 ANA、琉球エアーコミューター、フェリー粟国、(株)沖縄海塩研究所

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