FTBSEAそ~と~すごい南の島ツアー

マサよ、君は中国語を話す沖縄県に足を踏み入れたことがあるか!?

私は・・・踏み入れてしまった!!ということで、沖縄県与那国島の西わずか111kmに位置する台湾は1894年の日清戦争の勝利から1945年の太平洋戦争終了後まで日本の領土として君臨していた。今回のFTBSEAは台湾の首都台北に上陸し、その実態を解明すると同時にそ~と~すごい現実に直面することと相成ったのである。

2月13日(金)

ユナイテッド航空が提供する格安WEBチケットで購入したE-Ticketにもかかわらず、スターアライアンスゴールド会員の私の実力が反映されて首尾よくビジネスクラスへのアップグレードが実現され、午後7時発のUA853便にて1時間の時差を超えて台北の中正国際空港に到着したのは午後10時を回った時間であった。空港バス(NT$110)にて1時間ほどの時間をかけて台北駅に着くとそこから徒歩であらかじめ予約しておいた現地の一流ホテルの一つであるアンバサダーホテルに向かう道すがら、おびただしい数のセブンイレブンとファミリーマートを横目に歩行者の脇をすり抜けて行く原チャリ攻撃をかわしながら歩いているとここは日本国の一部ではないかという感覚を否応なしに覚えてしまうのであった。

2月14日(土)

これといって観光スポットのない台北市内であるが、世界四大博物館の一つに数えられている故宮博物院(NT$100)は見ないと一生後悔すると言われているのでそれはまずいと思い見物させていただくことにした。故宮博物院は中国歴代皇帝が収蔵したコレクションをもとに、約62万点もの収蔵品を誇る中華文化の殿堂であるのだが、なぜその施設が中国本土ではなく、台北にあるかというと毛沢東率いる共産党と蒋介石率いる国民党の紛争のどさくさに紛れてお宝を引き継いだ中華民国政府が台湾に運んでトンズラしてしまったからである。

故宮博物院の展示品は中国4,000年の歴史の深さを感じさせるような古代の青銅器から、ウエッジウッドに引き継がれたボーンチャイナ系の陶器類、難しい漢字がたくさん書かれた古い紙や水彩画、玉器彫刻・多宝格等多岐に渡っているのだが,もっとも私の目を引いたのはハクション大魔王が出てきそうな形状をした「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ~ン」系の壺であったのは間違いない。

再び台北の市街地の中心に戻ると私にゆかりのありそうな名前を持つ総統府に向かった。かつて日本がそ~と~すごかった1919年に完成したこの建物はかつての日本統治時代の台湾総督府ビルで国民党政権が中国大陸から移って来た後に蒋介石の肝いりで戦争により全焼した内部を改装して総統府としてよみがえったのであった。さすがにデスラーやヒットラーや私と同じ役職を持つビルだけに頑強そうな台湾兵により強固な警備体制が敷かれていた。

マサよ、君は台湾名物夜市というものを知っているか!?

市民の夜遊び好きが嵩じて不夜城とよばれる台北にあって夜市は日本の祭りの夜店のような催しが毎晩行われているという世にも恐ろしいところである。日もとっぷり暮れた後に台北二大夜市のひとつである土林夜市を訪れた。週末の夜ともなるとおびただしいほどの老若男女で溢れ返ってしまう通りを歩いていると数多くの食い物屋の屋台や手作り式パチンコ系マシンや風船鉄砲割りぬいぐるみゲット等のゲームに興じている台湾人の狂想ぶりを目の当たりにすることになってしまうのだった。

2月15日(日)

ホテルの近くにMRTという非常に便利な地下鉄系の乗り物の駅があったのでそこからMRTで新店市にある碧潭(ピータン)という腐った卵系の観光地に向かった。ここは新店市の目玉的観光スポットで碧色に輝く川が切り裂く峡谷をまたいでいる赤い吊り橋はこの地のランドマークになっている。

MRTで台北市中心部に戻ると台北市内観光の目玉になっている中正紀念堂に侵入した。中山と言えば近代中国建国の祖である孫文の別名であるが、中正とは台湾ではそ~と~すごい人物として名高い蒋介石総統の別名となっている。この紀念堂は89歳でなくなった総統を記念して建てられた箱物であり、紀念堂へ登る階段は89歳までしか生きられなかった総統の年齢と同じ89段になっているのだ。建物の中には随時衛兵に守られた総統の銅像がデンと構えており、1階部には総統のオフィスのレプリカや総統が乗り回していた高級キャデラック等も展示されている。

紀念堂の程近くに二二八和平公園という日本統治時代の1899年に造られた洋風公園があり、その中にある国立博物館の脇に台湾鉄道に使用された騰雲号というSLが展示されているのだが、実はその汽車ポッポの正体は1872年に新橋~横浜間を走っていた日本の蒸気機関車だったのである。

再びMRTで今度は市の東部にある國父紀念館という孫文の生誕100年を記念して1972年に建立された記念館を見物した後、その近くにある台北世界貿易中心近辺をさまようことにした。この地域はビジネス街と繁華街やアミューズメント地区が合体したような場所であり,竣工間近の超高層タワーや映画関連施設のワーナービレッジや新光三越という大手のデパート等が林立し、台北のファッショナブルな若者達で終日賑わっているのであった。

西門町という地区に台北の三大観光名所のひとつである龍山寺という台北で最も古い仏教寺院があるのでひやかしに行ってきた。寺院の内部はおびただしい数の参拝客であふれており、極彩色で彩られた本殿の美しさに圧倒されそうな雰囲気であるが、これはすべて庶民から寄付金をボッタくって建てられたものだそうだ。

龍山寺の西を南北に走る華西街に観光夜市がたっているのだが,ここはいかにも台湾という若干怪しげな雰囲気を漂わせている場所である。アーケードには数多くのフットマッサージ屋やリポビタンDの数倍もの滋養強壮力を持っていそうなへび料理屋やスッポン屋が並んでいるのだが,それらの店の軒先にはこれ見よがしにニシキヘビ系の太蛇や毒蛇がうようよと蠢いているのであった。

2月16日(月)

午前10時30分発UA852便成田経由サンフランシスコ行き便にて帰国

*台北SARS警戒情報

 台北市内の人が集まりそうな場所(故宮博物院、中正紀殿堂等)では建物に入る前に必ず係りの人に体温計をおでこに当てられ発熱チェックの状態が繰り広げられているのであった。

FTBサマリー

総飛行機代 ¥44,090

総宿泊費  NT$14,520

総空港バス代  NT$210

協力:ユナイテッド航空

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