FTB炎の離島デスマッチ 第?弾 in モルディブ

マサよ、君は地球温暖化現象の影響で今にも海に沈みそうな国家に上陸し、そのはかなくも美しい海洋資源に酔いしれたことがあるか!?

ということで、1998年から数度にわたるエルニーニョ現象や2004年12月の津波の被害を受けて最高海抜わずか3mの群島国家であるモルディブが危機に瀕しているという話を何度も聞かされていた。折りしも昨年日本沈没という映画が大ヒットをしそこねているわけであるが、日本列島より脆弱なモルディブが海に沈む前に何とか上陸を果たし、美しい海を目の当たりにして環境問題についての認識を新たにするために今回は多額の資金を投入することとなったのだった。

2月10日(土)

JALのマイレージが余っていたのでマサであれば6~7万くらいかかるところを私は税金と燃料Sur chargeの支払いだけで搭乗出来る午前10時50分発、JAL719便シンガポール行きに乗り込むと7時間40分のフライトでお馴染みのシンガポールチャンギ空港に午後5時半頃到着した。

到着後、シンガポール航空のラウンジでくつろいでいるとここの無線LANが有料であるという驚愕の事実に直面してしまったため、ThinkPad X40に内蔵されているIntel Centrino Mobileにただ乗り出来る無線LANを探させたところとなりのラウンジであると思われるマレーシア航空の電波を拾っていただいたので首尾よく無料でインターネットに接続し、昨晩までのビジネスマン仕様の名残である残務をこなすことに成功したのだった。

午後8時35分発SQ452便、B777-200機マーレ行きに搭乗すると3時間(日本からは4時間)の時差を超えて午後10時過ぎに念願のモルディブに到着した。イミグレーションをそそくさと抜け、建物から出ると目の前におびただしい数のリゾートのカウンターが軒を連ねていたので、今回宿泊する予定のKurumbaHotel等を要するUniversal Resortの担当者に名前を告げるとSQ452便で来やがった他の10人のリゾート野郎を待たなければならないのでその辺のカフェで待っててくれと言われた。

午後11時くらいに何とか全員集合となり、迎えのスピードボートに乗り込むとほんの10分程度のクルーズでモルディブ最古のリゾートとして名高いKurumba Maldives(http://www.kurumba.com/accommodations.html)に到着した。早速ウエルカム系のトロピカルドリンクを飲みながら、チェックインの手続きが施され、電動カートで部屋まで案内していただき、花で飾られたベッドとアウトドア吹き抜けのバスルームを目の当たりにしていやがおうでもリゾート気分が盛り上がってきたのだった。

2月11日(日)

早朝、窓から差し込むさわやかな光で目をさまし、50平米以上の広さを誇るスーぺりアルームから外に出てみるとそこに広がっている光景は色とりどりの花々とヤシの木を駆け上がる爬虫類、白い砂浜、どこまでも透き通る青い海といったマサに南国の楽園であったのだ!

早速ビーチに沿って狭い島を一周してみると30分もかからずに出発地点に戻ってきてしまった。また、ビーチに据え付けられているリクライニング式デッキチェアには各部屋の番号が示されており、容易に他のリゾート野郎の縄張りへの侵入が許されないのではないかと感じられもした。島の内陸部にはリゾートには欠かせないテニスコートやリゾートくんだりまで来てなおも運動を怠ることが出来ない自己管理者のためのマシンジムやリゾートの代名詞となっているスパが軒を連ねていた。

レストランでビュッフェ形式の朝食を食った後、念願であったモルディブの青い海に繰り出すことにした。専用のデッキチェアに手回り品を置いた後、白砂を踏みしめて透明の海に足を踏み入れたのだが、数歩進むと足の裏に鋭利な刺激を覚えてしまった。何と白砂に隠れたサンゴの死骸がそこかしこにシャープエッジを出しており、二足歩行を続けるのが困難になったので仰向け四つん這い状態で進まざるを得ない状態になってしまった。尚、島の周りには自然石を積み上げた堤防が形成されており、遊泳エリアは波もおだやかで深さも腰くらいまでしかなく、その分直射日光にさらされてしまうため、木陰に据え付けられているマイルームデッキチェアに戻ると寝転がって本を読むという欧米風のリゾート体制を長時間満喫することとなった。

午後3時くらいに再び青い海の誘惑に駆られて浅瀬をシュノーケリングすることにした。尚、FTB式のシュノーケリングはSPEEDの競泳用ゴーグルのみでヒレも呼吸用管もない単に肺にたまった空気に依存するシンプルなものであるが、それでも枝サンゴの密集地帯ではそこを住みかにしている熱帯魚たちと十分戯れることに成功した。海から上がるとビーチが夕焼けに染まっており、楽園地帯は幻想的な雰囲気につつまれていた。

2月12日(月)

♪あ~~わたしの恋は~みぃなみぃのぉ~風にのって はしぃるわ~~♪

というわけで、ここKurumbaは「青い珊瑚礁」系のキャピキャピカップルは少なくヨーロピアン系のしっとりしたリゾーターが多いため、島内が大人の雰囲気に包まれている。チェックアウトの12時迄の時間を使ってマイビーチで海面を浮遊しながら魚の生態の観察にうつつを抜かしていた。尚、浅瀬のハウスビーチといえどもサンゴは豊富でそこに居住しているシーフード候補は非常に多いわけで、時間の経つのも忘れて体の表面を赤く染めてしまったのだ。

正午前にチェックアウトし、フライトに合わせてチャーターされるフェリーの時間が午後8時45分なので向こう8時間ばかりの時間潰しをしなければならない。ホテルのReception周辺にはスーツ姿が似つかわしくない色黒の原住民系の男女が列をなしていた。彼らはリゾートにくつろぎにくるスリランカの大統領夫妻の取巻きであると思われた。

とりあえずチェックアウト直前まで自分の所有物であったビーチの木陰のRoom#235のデッキチェアに寝そべって読書をしたり、海に張り出したレストランであるオーシャングリルで遅いランチをエンジョイし、さらにプールサイドで読書をしながら優雅な時を過ごしていた。午後8時45分になり、送迎の高速ボートに乗り込むと10分で空港のあるフルレ島に到着し、モルディブの首都マーレからま~れ右をしてモルディブを後にした。

2月13日(火)

昨夜23時15分発のSQ415便に乗り、午前7時前にはシンガポールに到着していた。さらに8時15分発JL712便に搭乗し、午後4時に成田着、その後モルディブの海面を浮遊するように流れ解散となる。

モルディブ情報

*モルディブ共和国は1190の島からなる群島国家でそのうちの300はリゾート島である。基本的に一島一リゾート主義が貫かれており、狭い島内でリゾートが競合していることはないのである。

*一島一リゾートのため、一旦ひとつのリゾートに入ってしまうと他のリゾートへ移ることは出来ず、そこでの生活を満喫せざるを得なくなるのである。

*モルディブは海洋資源以外はすべて輸入に頼っているため一般的に物価が高く、リゾートホテルのレートも高めに設定されている。また、ガソリン代も高いため、ホテルの送迎ボート代も高めになっているのである。

*モルディブはその地理的ロケーションからヨーロッパのリゾート野郎が多く、いくつかのリゾートではヨーロッパ客の独占体制が敷かれているところもあるという。

FTBサマリー

総飛行機代  JAL \22,090(税金のみ)、シンガポール航空 S$1,127.00

総宿泊費 $748(朝食付き)

総送迎高速フェリー代 $50

協力 JAL、シンガポール航空、JTBトラベル、UNIVERSAL RESORTS(http://www.universalresorts.com/)

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