FTB炎の離島デスマッチ 第?弾 in セブ島、マクタン島

♪おっかのうえ、ひぃなげぇしぃの♪マサよ!

ということで、とりたてて「アグネス・チャン杯争奪 香港飲茶ツアー」を開催する意向もないまま、香港まで足を運ばなければならないのは世界有数の海の美しさを誇るフィリピンセブ島の移動拠点として香港国際空港が単に交通の便がいいからに他ならないのだが、年末のあわただしい中何とかセブ島までたどり着くべく長い足をさらに伸ばすことにしたのだ。

12月27日(水)

年末恒例の空港の混雑をものともせず、さらにビジネスクラスへの無条件アップグレードを勝ち得た私は颯爽とNH909便B747-400機に乗り込み、機内映画のUDONを見ながらワインを飲んで伸びてしまったものの午後2時過ぎには香港国際空港に到着した。空港からバスで九龍に向かい、何故か東海観光の株主優待券を利用して半額で宿泊することの出来るドーセットシービューホテルにチェックインした後、香港一のメインストリートであるネイサンロードを南下してハーバーの方へ向かった。

たそがれ時の香港ハーバーは徐々に明かりが灯り始め、町中がいまだにクリスマスの余韻のイルミネーションに満たされている光景が浮かび上がってきた。対岸の香港島の高層ビルが醸し出す100万香港ドルの夜景を目の前にしてハーバーウォークを満喫しているとふとドラゴンへの道が切り開かれた感覚を覚えてしまった。すると目の前に香港最強のムービースターであるブルース・リーが「アチョー!」のポーズを決めている銅像が死亡遊戯を楽しむがごとく、道行く観光客の行く手を阻んでいたのであった!

12月28日(木)

世界有数の優良エアーラインであるキャセイパシフィクが誇るB777-300機、セブ行きは定刻より30分程遅れたものの、午前9時半には離陸し、正午過ぎにマクタン・セブ国際空港に到着した。入国後すぐに今回の宿泊地であるHilton Cebu Resort & Spaの看板を掲げた若者をとっ捕まえると車を手配させて早速ホテルに向かった。

12月中旬に予定されていたASEAN SUMMITが台風という口実で中止になり、その余韻の横断幕がむなしくあちこちに掲げられていたのだが、本当はテロの脅威が迫っていたため、ホテルの入り口では警察犬を駆使した慎重な安全管理がなされていた。ヒルトンホテルはマクタン島東海岸のリゾートホテルの中で最も新しく、3つのタワーがビーチを見下ろすようにそびえている。レセプションで提供されるグアバジュースを一気に飲み干すと11階の部屋にチェックインし、そのままビーチに向かった。

岩礁地帯に白砂を移植したであろう人工っぽいビーチの遊泳地帯はブイで仕切られており、餌付けされている熱帯魚がゆらゆらスイミングしている姿を間近で見ることが出来、また波がおだやかなのでシュノーケルにもってこいのコンディションであることが確認された。ホテルを出て半島の最端を目指して歩いているとそこはもはやリゾート地ではなく、単なる田舎の明るい漁村の様相を呈しており、屈託のない笑顔をたたえた原住民青少年少女が容赦なく、「アンニョンハセヨ!」と声をかけてくれるのであった。

12月29日(金)

早朝より、ビーチでシュノーケリングをしながら熱帯魚と戯れた後、徒歩で町に繰り出すことにした。

マサよ、君はセブ島へのツアー客の多くがマクタン島にとどまりセブ島に上陸しないまま去っていく事実を把握しているか!?

ということで、マクタン島北東に突き出た半島の付け根にマゼラン記念碑とラプラプ像が君臨している。世界的探検家であるマゼランは1521年にセブに上陸して以来、キリスト教の布教に精力を傾けていたのだが、マクタン島の酋長であるラプラプだけはこの侵略に戦いを挑んでいたそうだ。その結果マゼランはラプラプとはラブラブにならないまま殺害されてしまい、彼の野望は海の藻屑と消え、ラプラプは英雄としてその名を残しているのである。

マクタン島とセブ島は2本の橋で繋がっており、セブ本島に上陸しないとセブ島に来たことにはならないのでまずは第2マンダウエ・マクタン大橋を徒歩で渡りきることにした。橋の最高部にはこの橋が日本のODAにより建設された看板が誇らしげに掲げられており、また橋の上からはセブ本島とマクタン島の間の海峡を一望することが出来、そこにはリゾートエリアとは正反対のバラック系の居住地や廃船家屋がならんでおり、セブエリア原住民の本来の生活様式を垣間見ることが出来るのだった。

炎天下の中すでに10km以上も歩いて何とかセブ本島に上陸することに成功した訳だが、さすがにフィリピン第3の都市であるセブシティを持つ本島だけあり、広い道路と大きな船が行き来する港湾ファシリティが印象的であった。脱水症状を免れるために第1マンダウエ・マクタン大橋を渡り、マクタン島へと撤収する道すがら、橋の欄干が非常に低くマリンブルーの海に転落する恐怖を覚えながら何とかマクタン島へとたどり着いたのであった。マクタン島のとあるインターネットカフェ(P25/hr)でアンチウイルスソフトがインストールされていないPCでサーフィンの練習をした後、そそくさとホテルへの帰路を急いだ。

再び10数kmの道を歩きホテルに戻ったころには身も心もボロボロになっていたのでヒルトンリゾートの売りのひとつであるスパで人間性を取り戻すことにした。数多くのメニューの中から、スタンダードなマクタン・マッサージ(P2,400)を選択すると待合室にてジンジャーティーで一息入れた後、セラピストの案内で施術室へと案内された。まずはトイレ兼更衣室でスッポンポンになり、ガウンをまとったのはいいのだが、ベッドですぐにガウンを脱がされてうつ伏せにされ、フィリピンマダムからアロマ系のオイルを全身になすりつけられながら1時間もの恍惚の時を過ごすことになったのであった。

12月30日(土)

昨夜のスパでスパッと英気を取り戻すことに成功したので朝から海でひと暴れをと考えていたのだが、あいにくの嵐まがいの荒天だったため、11階の部屋からビーチとプールを恨めしげに眺めてこの島の上客はもはや日本人ではなく韓国人であることを思い知った後、ホテルをチェックアウトし、タクシーの運ちゃんに高額チップをたくして日本人の実力を思い知らせながら空港へ到着した。

CX920便にて晴天の香港に到着したのは午後4時近くになっていたため、そのまま空港バスに乗り込み香港島に向かった。楽天トラベルに予約させておいた港島太平洋ホテルは空港で入手した都市地図の圏外に位置していたため、場所を特定するのに街中を3時間程歩き回ったものの疲れを感じなかったのはスパのスバらしさであることを認識しながら香港での夜を過ごしていた。

12月31日(日)

NH912便、B767-300機にて午後2時半頃には帰国、その後引き続き次回FTBのアクティビティのために奔走。

FTBサマリー

総飛行機代 ¥46,980(ANA)、HK$3,834.- (キャセイパシフィック)

総宿泊費 HK$1,548.1(HKD1 = \15.3)、P19,504.94(P1 = \2.4)

総香港バス代 HK$117.2

総香港トラム代 HK$2.0

総マクタン島車代 P770

総マクタン・セブ空港使用料 P550

協力 ANA、キャセイパシフィック航空、HiltonHHonors、東海観光、楽天トラベル

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