マサよ、君は山口県の僻地島に沖縄のちゅら海に匹敵するコバルトブルービーチが実在する事実を知っているか!?
ということで、これまで数々の美しい海を目の当たりにしてきたFTBであるが、それらに負けず劣らずの美しさを誇るビーチが本州の端くれに存在しているとはマサに驚ろ木、桃の木、山椒の木であり、しかも安倍晋三の選挙区に程近いという驚愕のおまけ付きなのである。
3月17日(土)
早朝6時50分発ANA691便のスーパーシートでふて寝を決め込んでいると1時間半程で山口宇部空港に到着した。ニッポンレンタカーでホンダのフィットをレンタルしたもののアクセルとブレーキの感覚が私の右足にフィットしない違和感を感じながらも約1時間半のドライブで下関市豊北町に差し掛かった。
マサよ、君は「四日間の奇蹟」http://4kiseki.biglobe.ne.jp/という邦画を見てこの島の存在自体がマサに奇跡であると思い知ったことがあるか!?
というわけで、映画の冒頭で初めて角島を訪れるバツイチ吉岡秀隆が、「すごいなぁ」とうなる絶景を提供する全長1,780mの角島大橋を渡り、思わず左右に広がるエメラルドグリーンの海に見入ってしまった。島の最西端に高さ29.6mを誇る美しい御影石造りの円形灯台である角島灯台が異様なまでの存在感を示していたので灯台もと暗しの海産物売店で干しイカの丸焼き等を食いながら日本海から吹きすさぶ寒風に打ち震えていた。
つのしま自然館(入館協力金¥200)にて角島の地形や歴史を学習した後、映画のためにおっ建てられた礼拝堂の外面を模した海水浴場のトイレを見物させていただいた。さすがにメインのロケ地だけあり、その眼前に広がる海は石田ゆり子を髣髴とさせるほどの神秘的な美しさを誇っていた。また、しおかぜコバルトブルービーチなる場所では寒空の下、数多くのサーファーが波乗りに興じていたのだった。
角島から海岸沿いを東に向かい、50分程走ると千畳敷なる標高333mの高台に広がる草原で眼下に広がる日本海の絶景にしばし打ち震えた後、本日の宿泊地となる俵山温泉を目指すべく、内陸部に向かった。懐かしい昭和の温泉風情を今なお色濃く残す俵山温泉の亀屋旅館にチェックインを果たすと何とこの温泉街には40軒ほどの旅館があるのだが、この中で内湯があるのはわずか3、4軒ほどしかないという驚愕の事実に直面した。しかしながら、3軒ある公共浴場のうち、町の湯(¥360)と白猿の湯(¥500)を堪能させていただくとマサにここは4300湯から選び抜かれた新・日本百名湯の名に恥じない効能を私の肉体にもたらせてくれたと思われたのだった。尚、下関周辺は安倍晋三の城下町ということもあり、そこかしこの土産物屋で誰が買うのか?安倍晋三饅頭なるものが高値で売られており、売上のほとんどは政治資金に供されているのではないかと勘ぐりたくもなるのであった。
3月18日(日)
下関市のはずれに功山寺という国宝寺院がある。たまたま訪れたこの寺院の山門にて下関観光協会が主催する「Musical 維新 奇兵隊」という催し物が取り行われていたので暇つぶしに見物することにした。15分程のショートミュージカルは長州力、小力が登場し、リキラリアートとパラパラのパフォーマンスを繰り広げる代わりに貧乏劇団風情の男女5人が刀を振り回しながらダンスを繰り広げ、高杉晋作の魂を見物人に注入するかのようにステップを踏んでいくのであった。
平家滅亡の地である壇ノ浦に案徳天皇を奉った赤間神宮が赤く染まっているので耳なし芳一への挨拶も兼ねて参拝し、その隣のホテルに併設されている日清講和記念館で千円札の肖像からはずされた伊藤博文の無念を噛み締めた跡、関門トンネルをくぐって九州に吸収されるように渡って行った。
日本の吊り橋の先駆け的存在である関門橋を見下ろすビューポイントとしてめかり公園が君臨している。1973年に開通した関門橋はその名のとおり、本州の下関と九州の門司をつなぐ希望の掛け橋であり、眼下の関門海峡ではおびただしい数の各国国籍の大小船舶とふぐが行き来しているのである。
マサよ、君は大正ロマンを感じさせる門司港レトロでタイムスリップしたことがあるか!?
ということで、かつては横浜、神戸とともに三大港町として栄えていた門司であるが、北九州工業地帯の斜陽化とともにその活気は失われ、一時は単なる九州の玄関口としての価値しか残されてなかったのであるが、近年の観光ブームによりそのレトロチックな魅力が見直され、門司港レトロとして北九州の一大観光地帯として甦っているのである。
最後になりましたが、マサよ、君は私の母校がPL学園であるという与太話をいまだに信じているか・・・
じゃ~
FTBサマリー
総飛行機代 ¥4,100
総宿泊費 ¥8,400(2食付)
総レンタカー代 ¥9,600
総ガソリン代 ¥2,400
協力 ANA、ニッポンレンタカー、四日間の奇蹟製作委員会