FTBJ讃岐シュラシュシュッツアー

♪こんぴらふねふね おいてに帆かけて シュラシュシュシュ♪

ということで、晩飯時にキンピラを食っているとふとこんぴらに行かなければならないという衝動に駆られたため、シュラシュシュシュと飛行機を飛ばしてうどんの聖地に繰り出すことになってしまった。

5月18日(土)

午前8時10分発ANA531便に乗り込むと9時半過ぎには高松空港に到着した。そこから空港バスを捕まえて香川県最強の観光地である琴平を目指しているとバスはうどん街道を抜けて11時過ぎには現地に到着した。昼飯時にはまだ早かったのだが、うどん屋の看板に引き寄せられるように入店し、ついついかき揚げうどんを発注してしまった。うどんの聖地香川県は手打ちうどんやさぬきうどんで有名であるが、大阪在住のマサであればそれらを融合した手ぬきうどんしか食ったことがないのではないかとの心配をよそに一気にうどんをすすりあげた。

こんぴらさんへの参道を歩いているとうどん屋たちが昼飯時の壮絶な客引き合戦を展開している光景を目にした。しかしながら、小西真奈美のような小動物系ギャルの手招きならまだしもどの店も菅井きん系による客引きだったので参拝客もどん引きしているのではないかと懸念された。ちなみに真奈美はユースケ・サンタマリアと一緒に邦画UDON(http://www.udon.vc/movie/)のポスターに収まっているだけだった。 

こんぴらさんは1,368段の石段からなっており、参拝客は通常土産物屋で杖をレンタルして上っていくのだが、讃岐うどんと同等の腰の強さを持つ私には当然杖は必要なく、そのかわりに上りきった後に達成感を表現するためにロッキーよろしく「エィドリア~~ン」と絶叫しようと考えていたのだが、意外に苦にならなかったので苦痛の表情を浮かべている一般客を尻目にシュラシュシュシュとすかしておいた。

御本宮では、本日はお日柄も良いせいか、かしこみかしこみ系の婚姻の儀が厳かに執り行なわれていた。また、金比羅宮は海の守護神として親しまれているので絵馬殿には数多くの航海の安全を祈願する各種船舶の写真やソーラーパワーで太平洋を横断する暴挙を達成しやがった堀江謙一のヨットが奉納されていた。こんぴらさんを十分堪能した後、階段を下りながら土産物屋に目を向けているとこの雰囲気に似つかわしくないアニメのフィギュアを扱っているショップに遭遇した。その店では階段の昇降に精力を使い果たした参拝客を象徴するかのように真っ白な灰になったあしたのジョーが静かにうなだれていたのだった。

こんぴら温泉郷に位置するこんぴら温泉湯元八千代に宿を取っていたのでチェックインしたのち、7階屋上の展望露天風呂を鳩の鳴き声をバックミュージックに堪能しながら、下半身に溜まっているであろう疲れをほぐすことにした。夕食には当然のことながら讃岐うどん海鮮が供されたのでそのままずるずると過ごすことになった。

5月19日(日)

マサよ、君は弘法大師の誕生した地として知られる真言宗最初の根本道場で弘法大師が空海になったことを後悔してないか確認してみたいと思ったことはないか!?

というわけで、JR琴平駅の次の駅の善通寺駅で下車するとそのまま10分ほど歩いて善通寺に到着した。境内には神木として奉られている巨大な楠木が生えており、お遍路ルックに身をまとったにわかお遍路達が我が物顔で闊歩しており、あまりにも人数が多いため、空海が飯でも食うかいと誘っても賽銭の予算内では収まり切れないのではないかと懸念された。

再び琴平駅に戻り、そこから「ことでん」の名で親しまれている琴平電鉄に乗り、四国平野の何の変哲もない景色を見ながら高松方面に向かった。栗林公園駅で下車すると特別名勝として名高い栗林公園(¥400)に侵入し、江戸時代初期の回遊式大名庭園のすぐれた地割り、石組み、木石の雅趣を堪能させていただくことにした。ここの景色は日本三大庭園として君臨している後楽園、兼六園、偕楽園に勝るとも劣らない趣と四季折々の草木の美しさで彩られていることが確認された。

高松駅に近接するサンポート高松というフェリー乗り場の待合室で瀬戸大橋開通のためにその役割を終えることになった宇高連絡船に関する展示コーナーを見学しながら、科学技術の進歩により古い伝統が廃れていく世の無常を軽く感じた後、玉藻公園(¥200)という史跡高松城跡を見物することにした。ここでのアクティビティは日本の三大水城の特性を生かし、外堀、中堀、内堀に海水を引き込んでいるため、その中で半ば飼い殺し状態にされている鯛に餌をやることである。さすがに城跡というだけのことはあり、天守閣は跡形も残ってなく、石垣だけが無常に取り残されている様子を見て観光客は我慢せざるを得ないのだ。

総飛行機代 ¥1,100

総宿泊費 ¥13,150(2食付)

総空港バス代 ¥2,240

協力 ANA、JTBトラベル、琴平電鉄

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