マサよ、君はサンドウィッチを韓国語で「パンにハム挟むニダ!」ということを知っているかニカ!?
そんなデマカセはいいかげんにセヨ!!
ということで、M1チャンピオンという栄冠にもかかわらず、フリートークがうけないため、今ではすっかりテレビ画面から姿を消してしまったサンドウィッチマンを尻目に前回ハワイツアーを強行したFTBであるが、今回は韓国のハワイという異名を持つ済州島を制覇する計画が実行に移されることになったのだニダ。
6月5日(金)
午前9時45分発大韓航空とのコードシェア便であるJAL5241便、A300-600機に乗り込むと程なくして機内食がふるまわれる時間となったニダ。大韓航空便ということで、当然のことながらキムチとビビンバが出てくることを期待したニダが、欧米観光客のきむち悪いというクレームにビビったせいなのか機内食は巻き寿司といなり寿司といったセオリー通りのものしか供されなかったニダ。
午後12時20分に済州国際空港に到着したニダが、入国審査では新型インフルエンザに対して厳格な検疫体制が敷かれており、すべての入国客に対して耳の穴に体温計を突っ込んで検温するという暴挙が展開されていたニダ。耳の穴をかっぽじかれた屈辱を味わいながらも何とか入国を果たすと空港リムジンバスで済州島最北部の空港から一気に島最南部の西帰浦へ向かうことにした。
1時間ちょっとバスに揺られ、今回のツアーの宿泊先であり楽天トラベルに予約させておいた☆☆☆☆☆ホテル兼大韓航空経営の西帰浦KALホテルにチェックインするとかつては新婚旅行のメッカであった西帰浦地区の散策に乗り出すことにした。港から直に水揚げされた海産物を供する海鮮食堂が競合する港町を抜け、南国ムードの植物が生い茂る天地淵瀑布に向かった。巨大な駐車場近くの入場券(W2,000)売り場から新緑の眩しい遊歩道を奥に進むと谷間に豪快に流れ落ちる滝が姿を現したニダ。神秘的な深みのある緑の水をたたえた滝壺の前は絶好の記念写真スポットになっており、多くの観光客が早よセヨ、早よセヨと急かしながら入れ替わり立ち替わり写真撮影に興じていたのだニダ。
ウエルドルグェという高さ20mの岩が海から生えているように見える奇峰を遠巻きに眺めさせていただくことにした。「たったひとつの塊」といった意味を持つウエルドルグェの周辺は韓国有名ドラマのロケ地であったようで断崖では顔をくり抜かれた主演女優が「記念写真でも撮らないかニカ?」といったいで立ちで観光客をおびき寄せていたニダ。
6月6日(土)
ユネスコ世界自然遺産に登録されている済州火山島と溶岩洞窟群を満喫するために早朝よりバスで済州島を巡ってみることにした。西帰浦のバスターミナルからバスに乗り、島中央を横断する5.16道路という風光明媚な山道を抜け、一旦北部の済州バスターミナルに到着するとそこからバスを乗り換えて島東部に位置する済州島一の洞窟である万丈窟に向かった。
万丈窟(W2,000)は漢拏山が爆発したときに出来た洞窟で、1.34kmと溶岩洞窟としては世界最長を誇っている。そのうち800mあまりが観光コースとして公開されており、最大幅18m、高さ23mの不気味な闇の世界を満喫することが出来るようになっているニダ。薄照明の中、明らかに溶岩流が通過したことを感じさせる洞窟文様を眺めながら観光コースの最奥部に到着するとそこには世界一の規模を誇る高さ7.6m、周囲8mの溶岩柱が天井に向かって伸びており、あたかもこれ以上の侵入を阻むように立ちふさがっていたニダ。
万丈窟の土産物屋に入り、何か買い物をしないと外に出られないような厳しいマークを受けたので仕方なく、飲み物、饅頭、茶色に変色した固ゆで卵を買って昼食とすると、再びバスに乗り、済州島を代表する風景と言われる城山日出峰(W2,000)に向かった。この日は何がしかのマラソンもしくはトライアスロン系の競技が行われている様子で城山日出峰の麓がそのゴール地兼表彰式会場になっていた。
何はともあれ、済州十二景の第一景に挙げられる済州島を代表する景勝地の頂上を目指してみることにしたニダ。周囲約1.5km、高さ約180mを誇る済州島の代表的な噴火口をいくつかの奇岩に遭遇しながら頂上を極めてみるとそこからの景色は険しい断崖絶壁、噴火口のような窪んだ草地、船が行き交う雄大な海等非常にバラエティに富んだものであるニダが、日出峰と言われるようにここの景色のハイライトはこの頂上に登って見る朝日のすばらしさだと言われているニダ。
城山日出峰を下山し、海女さんが漁を行い、モーターボートの観光船が発着する沿岸部まで足を伸ばしてみた。よゐこ濱口とは異なり、いちいち「とったどぉ~」という奇声を発せずに淡々と漁を行っている海女が取り仕切る生貝類のぶった切りを観光客に高値で食べさせる食堂が賑わっていたのでW20,000もの大金を支払って試食してみることにした。伊藤英明率いる海猿と同等の潜水能力を誇っているはずの海女はアマと言っても素人とは訳が違うぜというプライドをその表情に滲ませながら淡々とサザエやホッキ貝をブツ切りにしていたのだが、アワビや蛸は追加料金を取られそうだったので韓国語で価格交渉の出来ない私は断念せざるを得なかったニダ。
6月7日(日)
ここ2日間で甘鯛や太刀魚等、鱗が生えるほど海産物を味わうことが出来たので西帰浦KALホテルをチェックアウトするとその近辺で流れ落ちている正房瀑布(W2,000)のマイナスイオンで体を清めさせていただくことにした。正房瀑布は海が滝壺になっている珍しい滝で、大小2つの流れが23mの高さから落ちている姿は圧巻である。近くの海岸にはお約束の海女の拠点テントが設営されており、済州島ならではの光景と日常が展開されている場所であるニダ。
マサよ、君は潜水艦で海中40mの難破船探検に繰り出し、その船が半端なサイズで拍子抜けしたことがあるかニカ!?
というわけで、西帰浦に潜水艦遊覧船が済州島の海の生態系と難破船探検の旅に誘ってくれるという情報を入手していたので、W45,000の大金を支払って潜ってみることにした。10:05出発のチケットを入手すると接続用のボートに乗り込み潜水艦が停泊してある浮島ですでに海底から浮上してきた前の組の観光客との入れ替えで記念写真撮影後、潜水艦に乗り込んだ。乗船するとほどなくして潜水が開始された。水深20mではイシダイやクマノミ等の数多くの魚とともにダイバーも生息していることが確認された。
その後一気に水深40mに到達し、東洋唯一と言われる難破船がタイタニックの数百分の一程度の大きさであることを確認すると再び水深30mまで上昇し、ライトアップとともに大きな歓声が沸き上がった。窓の外には世界最大と言われるトサカ(サンゴ)の群落地がオレンジ色のライトで幻想的に浮かび上がっていたニダ。30分程度の海中探索が終了し、港に戻ると乗船時に撮影した記念写真が水深40mを探検しやがったという証明書に加工されて観光客に配布されていた。
西帰浦からバスに乗り、2002年日韓共同ワールドカップが行われた巨大サッカースタジアムを過ぎると韓流ドラマのロケ地にもなっている高級ホテルが建ち並ぶ中文観光団地に侵入した。中文川流域に伝説の7仙女が水浴びをしたという天帝淵瀑布(W2,500)という済州島最大の滝が大規模な観光地になっているので見学させていただくことにした。この地域は滝の峡谷を中心に常緑亜熱帯林が形成されており、約460種の植物が繁茂している。
神に仕える7人の仙女が夜ごと降り立ち、こっそり水浴びをして天に昇っていったという伝説を持つその仙女たちは天帝渓谷の上にかかるアーチ型の仙臨橋に描かれており、天帝楼というあずまやとともにこの場所の見事な景観に一役買っているのであるニダ。
天帝淵瀑布を後にし、一気に海まで出てみることにした。パシフィックランドでは数多くのマリンスポーツのサービスが提供されており、クルーザーやモーターボートが我先にと行き交っていた。中文海水浴場の海はマサに透明でこれぞ韓国のハワイと呼ぶにふさわしい海洋環境が提供されていることを思い知らされたニダ。
リゾート地として開発された中文観光団地には映画「シュリ」やドラマ「オールインワン」のロケ地にもなった世界的リゾートホテルである済州新羅やオランダ風の風車が一際目を引くロッテ済州等の高級ホテルがそのリゾート度を競うように建ち並んでいる。ロッテ済州では夜になると中庭でファイアーショーが開催されるらしいのだが、それに出演するはずのつぶらな瞳の竜が洞窟の中で出番を待っている姿が遠巻きに確認出来た。
中文観光団地から空港バスに乗り、一気に済州国際空港まで戻ると機体にJEJU文様をあしらったA300-600機に搭乗し、成田への帰路についた。大韓航空の機内食ではキムチは出なかったのだが、ハムを挟んだサンドウィッチが供されたのでこれを韓国語で「パンにハム挟むニダ」ということを機内放送で周知サセヨとスチュワーデスにお願いしようという欲望に駆られたのだが、何とか抑制することが出来たニダ。
総飛行機代 \44,840
総宿泊費 \24,470(朝食付き)
総バス代 KRW18,400
協力 JAL、大韓航空、楽天トラベル