FTBJ清流四万十能天気ツアー

マサよ、君は日々の激務で濁った心を日本一の清流で洗われたことがあるか!?

ということで、私がかつて仕切っていたシマンテックという会社との関連性が指摘されることもある高知県に流れる四万十川はウイルスの流れていない清らかな川だと言われている。今回はその清流度がいかがなものかを調査するためにわざわざ高知南西部までやって来なければならなかったのだ。

2009年10月24日(土)

数年前には何の変哲もない高知空港であったのだが、今では高知龍馬空港に変貌を遂げ、「日本の夜明けは近いぜよ!」という認識も新たに午前10時過ぎに高知に到着した。早速ニッポンレンタカーでホンダのフィットをレンタルすると一路高知県西部に向かって車を飛ばすことにした。四国の底辺に位置する高知県は東西に異常に長く広がっており、120km以上もの道のりを3時間程かけてはるばる四万十市までやってきた。

♪う~~う~う~う~う~う~~う、う、う、う、う~~♪

というわけで、四万十市のとある場所で長淵剛のうめき声のような歌声が聞こえてくる感覚を覚えたのだが、ふと気がつくとトンボ王国に迷い込んでしまっていた。トンボ王国の入り口にあきついお四万十川学遊館(\840)が会館していたので入ってみることにした。この学遊館はとんぼ館とさかな館に分かれているのでまず手始めにとんぼ館を見学することにした。ここでは獰猛な肉食昆虫であるとんぼの生態や世界中のとんぼの標本が展示されており、さらには豪華絢爛な蝶や巨大なカブトムシやコガネムシの標本も充実しており、かなり学術的価値の高い展示体系が確認された。

続いて見学したさかな館で最初に目についた水槽の中では「か・ど・の・たくぞ~ じゃ ねぇよ!!」としきりに自分が角野卓造ではないことをアピールしているハリセンボンが四万十川に生息するフグの一種として異様な存在感を示していた。ここさかな館では四万十水系に生息する魚のみならずamazon.comでは購入出来ないはずのアマゾンに棲む巨大魚アロワナ等の熱帯魚が過保護な環境で飼育されていた。

とんぼ自然公園の奥地には高森山遊歩道ハイキングコースが広がっていたので今にも降り出しそうな曇り空にもかかわらず散策に乗り出すことにした。遊歩道でいきなり目についた看板にはウルトラマンの足を引っ張る科学特捜隊の嵐隊員を彷彿とさせる毒マムシがその辺にうろうろしているのでスペシウム光線で攻撃してはならないということだった。何とか1400m地点である第2展望所にたどり着き、そこから山間を流れる四万十川の景色を軽く眺めた後、♪死にたいくらいにあこがれた花の都だ~い東京♪にとんぼ帰りで戻ることも出来たのだが、♪俺は俺でありつづけたい そ~願ったぁ♪ので観光を継続することにした。

四万十市からさらに南を目指し、お遍路様一行がヘンロヘロになりながら歩いているのを横目に40km程車を転がすと四国最南端の岬である足摺岬に到着した。岬の入り口で地元土佐清水市中浜出身であるジョン万次郎の銅像に出迎えられ、漂流から留学を経てアメリカナイズされた感覚を覚えながら岬の展望台を目指した。

足摺岬展望台からは視界270度で断崖絶壁にそびえる白亜の灯台と黒潮の流れを見ることが出来るのだが、さらに離れた天狗の鼻からの景色も捨てがたいものである。かつてツービートの漫才で靴が入用なビートきよしが相棒のたけしに足摺岬に行くように進められ、断崖に行けば靴がそろえて置いてあるという毒ガスジョークがかまされていたのだが、結局靴を見つけることは出来なかったのだった。

10月25日(日)

昨晩お世話になったあしずり温泉郷を代表する国民宿舎足摺テルメをチェックアウトすると四国霊場第38番札所金剛福寺を軽く見学させていただき、弘法大師からのインスピレーションを受けると今回のツアーのハイライトである四万十川遊覧船に乗船する運びとなった。

アカメ館という四万十川遊覧船・土産・レストランのファシリティで¥2,500もの大金を払って、甦る伝統の帆掛け舟である「舟母浪漫」のチケットを入手すると車で川沿いを5分ほど遡り、舟母乗場へ向かった。10時15分発の舟には決して自分のパソコンにはノートンをインストールしているはずもない能天気そうな老壮年観光客達がすでにベストポジションを押さえており、弾丸トラベラー兼シマンテック広報最高顧問であらせられる中川翔子も思わず船上でしょこたんぶろぐを更新してしまいそうな悠久の雰囲気が感じられた。

船尾にモーターがインストールされているのはご愛嬌として、舟は日本最後の清流へとゆっくり流されていった。案内を務める自らを後期高齢者と名乗る能天気な爺さんの口上によるとこのあたりは離島を除いて日本列島で最も東京からのアクセス時間がかかるど田舎なので草彅剛のように裸で乱痴気騒ぎを起こしても誰も咎める者はいないので安心して羽目をはずしてくれとのことだった。さらにこの辺には泥棒はいないので民家は鍵を閉める等のセキュリティ対策は一切していないのだが、夜這いには注意しなければならない。但し、若い頃の爺さんが夜這いに失敗して「やばい!」になったことがあるかどうかはついに爺さんの口から語られることは無かったのだ!

四万十川の主要産業は当然のことながら漁業であり、今でも伝統の漁師が生きているのだが、偽装ウエブサイトにユーザを誘導して詐欺行為を行うPhishingのような最新技術は導入されてないのである。その代わりに川底にはハニーポットを彷彿とさせる筒型の罠が仕掛けられており、数多くの無防備なテナガエビがトラップされているのである。

舟は透明で鏡のような水面を上流に向かって進み、折り返し地点で一旦下船して帆を出す運びとなった。そこからは佐田沈下橋が遠巻きに眺められ、あたかも四万十ゲートウエイセキュリティ(SGS)のように堅牢な雰囲気を漂わせているのだが、実際のところは沈下橋というのは台風等の増水時に沈むという前提で設計されているとのことであった。また、沈下橋は流されないようにと欄干のような余計な物はインストールされていないので車で渡る時には自己責任で落ちないように注意しなければならないのだ。

約50分の遊覧が終了し、増水時には水深が9m近くにもなるという水深計の存在に脅威を感じた後、車に乗り込み川沿いを上流に向かって流すことにした。透明な川の流れと数多くの沈下橋(SGS!)のコントラストを見ていると古い技術であっても決してEOLにされずにさらにバージョンアップも考えていないのは単に県の予算が無いという噂も否めないが、これもひとつのポリシーのあり方ととらえ、旧製品のサポートをすぐに打ち切る傾向にあるシマンテックも見習うべきではないのかと考えながら四万十を後にした(http://www.computerworld.jp/news/sec/42781.html)。

FTBサマリー

総飛行機代 \24,200.-

総宿泊費 \12,600.-

総レンタカー代 \10,000.-

総ガソリン代 \3,182.-

総高速代 \1,050.-

協力

ANA、ニッポンレンタカー、楽天トラベル、四万十川観光開発、株式会社シマンテック(http://www.symantec.com/ja/jp/index.jsp

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