♪ア~ア~、ア ア ア ア ア~♪
じゅん、じゃなかったマサよ~ォ、君は世界有数のスキーリゾートに訪れる春の足音を聞いたことがあるか!?
ということで、ゴールデンウィークも中盤戦に差し掛かり、飛行機やホテルの空き状況も余裕が出た頃を見計らって、北の大地でプチリゾートアクティビティをかましてみることにしたわけで・・・
5月3日(日)
9:30発ANA57便は定刻どおりに出発し、11時過ぎには新千歳空港に到着した。早速トヨタレンタリースでハイブリッド車のアクアをレンタルすると国道を西に向かってひた走った。途中支笏湖近辺でゴールデンウィーク渋滞に遭遇したものの、午後2時過ぎにはニセコエリアのランドマークとして裾野を広げてそびえている羊蹄山が姿を現した。
奇しくもニセコエリアは桜の満開の時期を向かえ、真狩神社の参道から続く桜並木と白い恋人のような雪をまとった羊蹄山のコントラストマサに北海道に春を告げる景色であったわけで・・・
標高1898mの羊蹄山をぐるっと回る形のドライブルートを楽しんでいるといつしか白いゲレンデがいまだに眩しいニセコ町に入っていた。ニセコ駅を過ぎ、パノラマラインという風光明媚な山道を少し登ると本日の宿泊地であるニセコアンヌプリ温泉「湯心亭」に到着したので、早速天然美肌のかけ流し温泉をゆっくりと堪能させていただいた。
アンチエイジング・ミネラルと言われているシリカを多く含有している若返りの湯でドモホルン・リンクル並みの効果を実感した後、夕食時に供されたコラーゲン鍋でさらなる若作りに励みながら北の大地の恵みを体の内外から吸収させていただいたわけで・・・
5月4日(月)
北の湯心を存分に堪能させていただいた湯心亭を後にして、パノラマラインの坂道を登り、標高1308mのニセコアンヌプリを少しでも間近に見ようと躍起になっていた。五色温泉郷の展望台のところでむなしくも冬季通行止めの雪の壁に阻まれてしまったが、集団行動に勤しんでいるスノーボーダー共々ニセコアンヌプリの頂上の景色を目の当たりにすることに成功した。
世界有数のパウダースノーで有名なスキー王国ニセコから撤収すると演歌の心を求めて真狩村へと下って行った。ひつじ年の宴会の決め手は羊蹄山を背景にして♪わたしバカよね~♪と言わんばかりにカラオケのマイクを離さないことであろうが、真狩村出身の演歌の帝王である細川たかしが見事にその夢を実現しているわけで・・・
細川たかし記念像は、日本レコード大賞の権威はなやかなりし頃に、2年連続の大賞受賞を記念して地元の後援会が建てた代物である。尚、「欽ちゃんのどこまでやるの」の後ろ盾でヒットした「北酒場」や「矢切の渡し」等の名曲は台座の手形に触れることで流れる仕掛けになっているのだ。
いささかの心のこりを引きずって真狩村から立ち去り、京極町にあるふきだし公園に向かった。羊蹄山の伏流水が絶え間なく湧き出しているふきだし公園の水温は年間を通じて6.5℃と安定しており、一日の水量は30万人の生活用水に匹敵する約8万トンを誇っている。
マッサン、じゃなかった、マサよ、君はNHK連続テレビ小説の影響力が及ぼす北のウイスキーの里の賑わいに酔わされたことがあるか!?
というわけで、絶景を堪能させていただいたニセコエリアに別れを告げ、海に向かって走っているとにわかに見事な花を咲かせたりんごの木が目に付くフルーツ王国に舞い込んでいた。ニッカウヰスキーの城下町である余市ではいたるところにマッサンの看板が掲げられており、これ以上ない町おこしの成功例を示していた。
道の駅「余市」に車を止め、重厚なニッカウヰスキーの門をくぐるとガイドツアーによる蒸留所見学が3日前からの予約者に限定されている事実にサントリーとの違いを思い知らされたので、予約が不要なフリーの見学をかますことにした。とりあえずニッカ会館・レストラン「樽」で1時間待ちの昼食を召し上がり、売店で高級ウイスキーが軒並み売切れになっている事実を目の当たりにした後、混雑する試飲会場に駆け込んだ。運転者を示すシールを胸に貼っていたのでリンゴジュースの痛飲とシングルモルトの香りを吸い込むことしか出来なかったが、マッサンの残した足跡は十分に胸に染み渡っていったのだった。
ウイスキー博物館ではシャーロット・ケイト・フォックスに似た女性の肖像写真がにっこりと微笑みかけ、多くの観光客を虜にしていた。尚、工場の前の道は竹鶴リタ夫人にちなんでリタロードと命名され、マサに献身的な利他の精神を体現しているかのようであったわけで・・・・・
FTBサマリー
総飛行機代 \38,080
総宿泊費 \11,980
総レンタカー代 \17,820
総高速代 \1,480
総ガソリン代 \1,713
協力 ANA、トヨタレンタリース、楽天トラベル、ニッカウヰスキー