オールスターとは程遠いMLB選抜チームを招待して行われた日米野球はサムライジャパンの勝利で幕を閉じたのであるが、未だにMLB公式球と日本の統一球の仕様の違いは解消されないという点で十分な国際化には至っていない現状である。ところで、米国の一流スポーツメーカーのローリングス社が独占提供するMLB公式球は中米のコスタリカで製造されている事実を知っている輩は少ないはずである。
中米の中でも情勢が安定しているコスタリカには多くの海外企業が進出している一方で、自然という観光資源を活かしたエコツーリズムなる手法で多くの観光客を集めている。今回はそのエコツーリズムの象徴とも言える幻の火の鳥を探しに緑深い湿ったジャングルに足を取られながらも練り歩くツアーが開催されることとなったのだ。
2014年11月26日(水)
羽田空港国際線のANA SUITEラウンジで豪華ディナーを楽しみ、そのまま深夜便で寝ながら海外に飛び立つ旅のスタイルを確立させた24:05発NH1006便に乗り込むと10時間程度のフライトでロサンゼルスに到着したのは夕暮れ迫る午後5時くらいであったろう。そのまま空港のシャトルバスでHoliday Inn LOS ANGELS-INTL AIRPORTに移動すると明日の早朝フライトに備えてとっとと休ませていただくことにした。
11月27日(木)
中米の優等国であり、世界の架け橋として君臨するパナマの航空会社であるCopa Airlinesが運行する5:20発CM361便に搭乗し、約6時間半でパナマの首都パナマシティに午後3時前に到着すると、引き続き午後4時発のCM164便に乗り換えて1時間程でコスタリカの首都サン・ホセのホアン・サンタマリア国際空港に4時20分頃到着した。
無事に入国審査、、税関をクリアして入国を果たし、手持ちのメキシコペソをいくばくかの現地通貨コスタリカ・コロンに両替するとタクシーの客引きをスルーして安い路線バスに乗り込んだ。バスがサン・ホセの中心部に入った頃にはラッシュアワーの渋滞に巻き込まれ、満員の乗客と一緒に終点のAvendia2という大通りのバスターミナルで吐き出された。サン・ホセ市街地は碁盤の目のような街づくりがされているものの一方通行の道は多くの市民と車で溢れており、狭い歩道をスーツケースを転がしてホテルに辿り着くまでにはかなりの時間を要してしまった。
当地では☆☆☆☆☆ホテルとしての地位を確立しているHoliday Inn SAN JOSE AUROLARAにチェックイン出来たのは午後7時近くになっていたのだが、観光情報を入手するためにあえて喧騒の街中に繰り出すことにした。地方への長距離バスが発着するバスターミナルがコカコーラ地区にあると聞いていたので向かってみたのだが、そのあたりはスカッとさわやかとは程遠い怪しい雰囲気が漂っていた。さらに明日の目的地であるマヌエル・アントニオ行きのバスがここではなく、他のバスターミナルだという貴重な情報を地域を警備するPoliceから入手出来たので,その足でホテルまで戻り、Thanks Giving Dinnerのターキーに舌鼓を打ちながら明日からのアドベンチャーに思いを馳せていた。
11月28日(金)
早朝ホテルをチェックアウトし、タクシーを調達してくれたベルボーイからバスターミナルでの荷物の管理の仕方を習うとTORACOPA社のバスが発着するバスターミナルに向かった。特にこれと言った不安もなく窓口でチケットを購入し、午前9時発のバスに乗り込むと車窓からまぶしい光を浴びながら、4時間弱でコスタリカで最も人気のある国立公園のひとつであるマヌエル・アントニオに到着した。
agodaに予約させておいた☆☆☆リゾートホテルのHOTEL VILLABOSQUEは公共ビーチや国立公園の入り口にも近い抜群のロケーションを誇っていたので、チェックイン後に早速ビーチを散策することにした。海岸を歩いているイグアナを追い越して波打ち際に向かうと、そこにはスペイン語でコスタリカを表すマサに「豊かな(Rica)海岸(Costa)」が広がっていたのだ。
昼飯時も過ぎていたのでビーチ沿いのカフェで牛肉入りNachosを地元のビール「Imperial」で流し込むと再び周囲を散策し、ノドジロオマキザルの観察に精を出していた。また、近辺では至る所で円球石が目につくのだが、コスタリカの石球は考古学上その成立や製造法などが不明とされたり、当時の文明の加工技術や知見では製造が困難あるいは不可能と考えられたりするオーパーツに数えられている。その真球度は誤差数ミリと言われており、現代における野球ボールの生産大国にふさわしい技術を古代から持っていたことがうかがい知れるのである。
夕暮れ時に雨模様になったにもかかわらず、帰りのバスチケットと物品の購入のためにローカルバスに乗って近隣の町ケポスまで足を伸ばすことにした。さすがにコスタリカ有数のリゾート地ということもあり、バスの乗客の上半身裸率が非常に高いという現実がまぶたに刻まれたのだった。
ホテルに仁義を切るために夕食はホテルのレストランでいただくことにしたのだが、シーフードのスープにはかにみそを撤去された蟹が浮かんでおり、肉、魚等をマイルドに焼き上げたメインディッシュも見事な装飾が施されており、非常にコストパフォーマンスの高いディナーを楽しむことが出来たのだ。
11月29日(土)
マヌエル・アントニオ国立公園は朝7時に開園して午後4時には閉まるので、ホテルでの朝食をそそくさと済ませるとガイドなしでは動物を見るのもままならないとうそぶくネイチャーガイドの勧誘を振り切り、入り口で入園料$16を支払って突入することにした。公園内はトレイルが整備されているので鬱蒼とした熱帯雨林のジャングルであっても気軽に森林浴を楽しむことが出来るのだが、早速大きなねずみのようなアグーチという哺乳類が動物観察の扉をこじ開けてくれた。
熱帯雨林を抜けると美しいビーチが出現し、公共ビーチとは打って変わった静かな環境下ですでに多くの観光客が海水浴や日光浴に勤しんでいた。人間が集まるビーチとは反対側の海辺は水鳥の楽園となっており、ペリカンやサギ系の鳥達が集団で漁に精を出し、樹上のサンショクキムネオオハシがその様子を静かに見守っていた。
ビーチのそばの半島を一周するトレイルはセンデロ・プンタ・カテドラルという起伏のあるジャングルトレイルとなっており、時折ジャングルの隙間から顔を出す青い海の光景は絶景以外の何物でもないのである。
再びビーチに戻る頃には人影も増えると同時にその周辺で多くのキュートな縞模様のしっぽがうごめいていた。恐れも遠慮も知らぬアライグマの集団は海水浴客が置いているバッグを漁り、首尾よくバナナやスナックを引き出すことに成功すると戦利品を囲んでファミリーでにわか宴会に興じていたのだった。
ビーチの休憩所の大木はナマケモノのテリトリーだと聞いていたのだが、今日は出張に出ている様子だったので、違うトレイルの散策をしながらさらなる動物探しに励んでいた。樹上のざわめきとともにノドジロオマキザルの集団も活動を開始しており、多くの観光客がサルと一緒に写真に納まろうと躍起になっていた。
ビーチリゾートと国立公園のハイブリッドの実力を十分に堪能できたので午後2時半発のバスでサン・ホセへの帰路に着いた。昨日と今日のアクティビティで自然豊かなコスタリカのオリエンテーションも終了したので明日からは現地ツアーを利用した本格的なエコツーリズムへの参戦が待っているのである。
11月30日(日)
コスタリカで1997年に開業し、多くの日本人観光客をおびき寄せている「さくらツーリスト」にモンテベルデ・アレナル火山の2泊3日ツアーを発注しておいたのだが、午前8時の出発まで時間に余裕があったのでしばしサン・ホセ市内を散策することにした。コーヒー農園や火山などの山々に囲まれた標高1,150mの高原都市サン・ホセの中心部では多くのコロニアル調の建物やユニークな銅像が目に付いた。
すでにサン・ホセでの定宿となっているHoliday Inn SAN JOSE AUROLARAに戻ると各種ツアー客を混載するバンが迎えに来ていたので早速乗り込み、エコツアーの火蓋が切って落とされた。バンはサン・ホセの市街を抜けるといつしか道は山間を縫うように走る悪路になっていた。途中休憩を取った展望台から周囲を見渡すと様々な緑が交錯する深いジャングルの遠景が長距離ドライブの疲れを癒してくれた。
出発から約4時間後にモンテベルデのゲートタウンとなっているサンタ・エレーナという小さな町に差し掛かった。バンはいくつかのホテルを回って乗客を降ろし、最後に私が投宿するHotel EL Bosqueに到着する頃には午後1時前になっていた。そそくさとチェックインをすませて隣接する本格的なイタリアンレストランでスパゲッティをすすった後、定刻午後1時45分に迎えに来たマイクロバスに乗り込み、サンタ・エレーナ自然保護区に向かった。
ツアーのメニューの一環としてこの地域で最も人気のあるアトラクションであるスカイウォークもしくはスカイトレックというキャノピーツアーを選択出来るのだが、遊園地のアトラクション系のキャノピーよりも今回はじっくりと生態系の観察を行うためあらかじめスカイウォークをオーダーしておいた。スペイン語なまりの英語を操るエドワルドと名乗るガイドが待ち構えていたので彼を従えて深いジャングルへと誘われて行った。
エドワルド曰く、ここでの期待値は動物観察というよりも植物園のような感覚でこの森特有の植生に注目するようにとの指示があったので、そのことを念頭に置いてトレッキングをスタートさせた。最初に「Epiphy」というキーワードが提示されたのだが、これは着生植物のことで他の植物の地上部の表面に生育して独立栄養を営む植物(ヤドリギのように他の植物の組織の内部にまで侵入してそれから養分を摂取するものは寄生植物であり着生植物とは呼ばない)のことである。鬱蒼とした森では太陽光線を求める競争が激しく、必然的に高く成長する木に着生した方がより効率的に太陽光の恩恵を受けることが出来るのである。
ところで、スカイウォークは森の中に掛けられた8つの吊り橋からなっており、高いものは地上50mの高さを誇っている。樹上や樹幹の植生を観察するのに最適なファシリティで高所恐怖症さえ克服すれば、遠く頭上を見上げる必要がないのでムチ打ちを患っている人でも安心して植物観察に励むことが出来るのだ。
森の中では動物はめったに姿を見せないものの時折モンキーが通り過ぎるというので頭上を見るとワイヤーに宙吊りになった人類が手を振りながらすべって行ったのだった。地上に目を転じると枯れ木に擬態したキリギリスやキュートなムカデが見受けられたのだが、タランチュラの巣穴に木の枝を突っ込んでこねくり回してもそのおぞましい姿を目にすることは出来なかったのである。
12月1日(月)
マサよ、君は幻の火の鳥ケツァールに遭遇してケツを蹴り上げられたような衝撃を覚えたことがあるか!?
ということで、すでにどこぞのホテルで日本人女性観光客2人をピックアップしたバンが定刻7時15分に迎えに来たので乗り込むと15分程のドライブでモンテベルデ自然保護区の入り口に到着した。コスタリカに来た観光客は必ず訪れるというモンテベルデ自然保護区は、ガイドの説明によると標高1,500~1,600mの高地に広がる熱帯雲霧林という独特の生態系を持ったジャングルである。大陸分嶺といわれる太平洋と大西洋両側からの上昇気流に乗った湿った空気がぶつかり、年中濃い霧や雲に覆われているため、平均気温は15~17℃程度、湿度はほぼ100%という特異な環境を形成しているのだ。
エコツアーでガイドを雇う最大のメリットは彼らが抱えている高性能望遠鏡で遠く離れた動物や昆虫の詳細まで見極めることが出来ることであるのだが、早速その望遠鏡がが穴の奥深くにたてこもっているオレンジ足のタランチュラを捕らえた。尚、当地にいるタランチュラの毒はそんなに強くないとのことで、めったに噛まないが、たとえ噛まれたとしても少々痺れる程度だということであった。
モンテベルデの植生は昨日学習したEpiphy(着生植物)が主体となっており、着生植物の重みに耐え切れず倒壊した大木が何本も見受けられた。倒壊したスペースに太陽光が差し込むとそこに新たな命の芽が生まれるため、自然のエコサイクルが永遠と続いていくのである。
定員10名の赤い吊り橋を渡ったりしながら観察を続けたにもかかわらず、なかなか幻の火の鳥の姿を捉えることは出来なかったのだが、緑の魔境に溶け込むように佇んでいるキバシミドリチュウハシがその美しいフォルムとともに絶好の被写体になってくれた。
ツアーも終盤に差し掛かった頃、にわかに森中のパパラッチがざわめき始め、多くの望遠鏡がある一点の樹上を目がけてセットされた。ロックオンされたその先に写ったものは光を反射してキラキラと輝く青と赤のコントラストがまぶしい幻のケツァールだったのだ。手塚治虫の「火の鳥」のモデルとなったと言われているケツァールは熱帯雲霧林の野生のアボガドを主食としており、丸ごと飲み込むと消化に15分程かかるため、その間は樹上にとどまってくれるのだ。ちなみにアボガドの種はケツから排出するのではなく、口から戻すということであった。尚、モンテベルデには300~500羽のケツァールが生息しているそうで繁殖期の3月くらいに訪れると高確率でその雄姿を拝むことが出来るのだ。
ケツァールの出現によりガイドに支払うチップの金額が跳ね上がった感覚を抱きながら、自然保護区のカフェに併設されている野鳥ギャラリーに向かった。宙吊りにされた甘い蜜の容器の周りではハチドリや小型の野鳥が華やかな舞を繰り広げており、日本野鳥の会員垂涎の至近距離撮影環境を提供していたのだった。
ホテルに戻り、餌付けされたノドジロオマキザルと一緒にバナナを食べながら時間をやり過ごすと定刻午後1時45分に迎えに来たマイクロバスに乗り込み、次の目的地に向かった。いかにもエコしてますとアピールしている風力発電のファシリティを横目に風光明媚な農村地帯を抜け、とある水辺に到着すると渡し舟系のボートに乗り込んだ。コスタリカで最も大きな人造湖であるアレナル湖を縦断しながら標高1,633mのアレナル火山を仰ぎ見るというアクティビティは厚い雲に遮られて実現出来なかったのだが、船は無事に対岸へと到着した。迎えのバンで今日の宿泊先であるラバス・タコタル・ロッジに移動後、ほどなくして次の迎えのバンに乗り込むと次の行き先は驚きの温泉リゾートだったのだ。
雄大なアレナル火山を源泉とする高級温泉タバコン・リゾートは源泉掛け流しでしか実現出来ないようなふんだんな湯を広大な敷地に惜しげもなく流している。段差を利用した滝や打たせ湯は独特の風情さえ醸し出しており、温泉好きの日本人も十分満足する癒し効果を与えてくれるのだ。また、温水プールにはバーもあり、食事はリゾート内のビュッフェで提供されるので一日がかりで楽しむことが可能で、天気の良い日には湯煙の向こうにタバコのようにモクモクと噴煙を上げるアレナル火山の雄姿が拝めるのだ。
12月2日(火)
早朝から降り始めた雨音で目が覚め、テラス越しに雨宿りする紅白の牛を眺めていた。残念ながら今日もアレナル火山は厚い雲の向こう側に鎮座していたので、イメージだけを思い浮かべながら定刻7時30分に迎えに来たバンに乗り込み最終日のツアーをスタートさせた。通常通り、いくつかのホテルを回って観光客をピックアップすると程なくしてイグアナ・レストランに到着した。イグアナ・レストランとは言え、イグアナ料理を提供しているわけではなく、隣接する橋から見下ろす樹木に多くのイグアナが住み着いていること自体が売りとなっているのである。
午前9時頃に隣国ニカラグアとの国境の町ロス・チレスに差し掛かった。フリオ川の沿岸に到着するとツアーボートに乗り換え、ウォーター・ホースと呼ばれる水馬に見送られながら水鳥の楽園であるカーニョ・ネグロ国立野生保護区のクルーズが静かに始まった。
ボートがカーニョ・ネグロ湖の方向に進んで行くとぼ~としている暇もなく、多くの動物が次から次へと姿を現した。シラサギやヘビウといった大型の水鳥はここかしこで漁を行い、世界で最も美しいトカゲといわれているグリーンバシリスクは木の上で静かに固まっていた。尚、このグリーンバシリスクはリスクを感じると木の上から水へとジャンプし、上体を起こして秒速約1mの速さで水面を走るそうだ。
獰猛なワニであるはずのケイマンは木の上で剥製のようなポーズを決めて油断させ、別の個体は水面から目を光らせて獲物が来るのを待ち構えていた。木の幹に隊列を組んでへばりついているのは夜中に蚊を捕食するこうもりで一見すると単なる模様にしか見えないのである。
カーニョ・ネグロの最大のスター動物はやはりナマケモノということでフリオ川を航行するどのツアーボートのガイドも勤勉にナマケモノを探し回っていた。大木の高い枝で怠けているナマケモノをかろうじて見つけることが出来たものの、双眼鏡で捕らえることが出来たのはふさふさの毛皮のみでついに写真撮影には応じていただけなかったのだ。
3時間にもおよぶクルーズが終了し、陸に上がってデザートを召し上がっている鳥を見ながら昼食をいただき、今しがた全旅程終了となったエコツアーの余韻に浸っていた。国を挙げて観光業に力を入れているコスタリカのツアーは非常に効率的でツアー会社間の連携も良く取れており、スケジュールの遅れもなく進行したことにこの国の本気度を見て取ることが出来たのだ。
夕方6時にサン・ホセのHoliday Inn SAN JOSE AUROLARAへ帰着すると見張り台で警備している警察に見守られ、100年以上営業している老舗レストランであるチェジェスでコスタリカ料理を堪能しながらコスタリカーツアーの締めくくりとさせていただいた。
12月3日(水)
早朝ホテルからタクシーで空港まで移動し、Copa Airlinesの乗り継ぎで夕方5時過ぎにロサンゼルスに到着。空港近くのクラウンプラザホテルの高い和食屋で軽夕食を取りながらフライトのチェックインまで時間を潰していた。
12月4日(木)
寝台フライトであるはずの0:05発NH1005便のエコノミー席で意識を失うように努力しながら約12時間のフライトをやり過ごす。
12月5日(金)
機材到着遅れの影響で定刻より1時間遅れた午前6時過ぎに羽田空港に到着し、そのまま流れ解散。
FTBサマリー
総飛行機代 ANA = ¥124,910, Copa Airlines = $623.43
総宿泊費 $507.2
総バス代 10,937コロン(1コロン = ¥0.22)
総タクシー代 7,000コロン、$30
総コスタリカ出国税 $29
総さくらツーリスト旅行代 $650
協力 ANA、Copa Airlines、Priority Club、adoda、さくらツーリスト(http://www.sakuracostarica.com/)