To: FTB代表Takeo殿
Bcc: マサよ
横がだめでも縦がある史上最大アメリカ縦断ウルトラFTB達成を記念し、貴殿の名誉をここに称え、FTBに西海岸の帝王の名を授与致します。
By: JTB代表取締役社長
日本旅行代表取締役社長
近畿日本ツーリスト代表取締役社長
というわけで、日本テレビ開局45周年記念とタイアップした史上最大アメリカ横断ウルトラFTBを断念せざるを得なかった無念をはらすために代表Takeo氏が今立ち上がった。その目的地に選んだのが遠く北方のカナダとの国境であった。
11月6日(金)8:00のフライトで緑豊かな町オースティンを後にしたFTBは空路サンノゼを目指していた。飛行機の窓から下を見下ろすと、ニューメキシコ、アリゾナの砂漠が大きく広がっていた。そこでFTB写真集の資料としてグランドキャニオン、ラスベガスの上空にて航空写真を撮影した。サンノゼに着いたのは2時間の時差を越えて9時半くらいであったろう。Avisにてさっきオースティンで返したばかりのような気がするシボレーキャバリエFTB仕様を受け取り、ヤオハンで弁当とFTBで定期購読している週刊現代を仕入れた後、すぐさま北方への進路を取った。昨夜の荷造りと機内で3時間くらい窓の下の景色を眺めていたせいか、その日のFTBは本調子にはほど遠く、3時間くらい走った後にFTB史上初の仮眠をCarls Jr.の駐車場で30分ほど取ってしまった。しかしテキサスの牧場を借切って牛たちがモ~やめてくれと音をあげるまで秘密特訓を積んだ成果か30分休むとタウリン1000mg配合したリポビタンDを飲んだわけでもないのに危機的な状況から「ファ~イト」「イィパ~ツ」だけで立ち直ることが出来た。ということで順調に北に進むうちにFTB史上14州目のオレゴン州に突入した。ガソリンが少なくなったのでとあるスタンドでガソリンを入れようとしたところ、小太りのあんちゃんが血相変えてすっとんで来ていきなりポンプとクレジットカードを取り上げ、自分でやるからいいよというFTBを尻目にオレゴンではこうやるやんけ!といって勝手にガソリンを入れてくれました。その日のFTBはワシントン州のとあるこぎれいなモーテルに宿を取り、次の日の早朝陸路I-5をカナダとの国境を目指してひた走った。途中でワシントン州の州都オリンピアに立ちより、州議事堂の写真を数枚撮ったあと、シアトルのダウンタウンを左手に見てその後国境に着いたのは午前11時頃であった。
I-5沿いの国境は車でしか越えられない様子でゲートはおびただしい数の車で混雑していた。勢い余ってメキシコとの国境を越えてしまった時と比べてカナダとの国境はかなりガードが固い様だった。従ってI-94を持っていないFTBはここでも国境越えを断念せざるを得ない憂き目にあってしまった。しかしながら、大蔵省から来ているくせにアメリカにしか入国できないチャチなパスポートしか持っていないマサを不法入国させることを想定した場合、やはり海を泳いで渡るしかないだろうと考えた。距離にして約1kmくらいだろうがやはりイトマンスイミングクラブで3年くらいトレーニングを積む必要があると思われる。マサよ、入会の願書をバークレイに郵送するので必要事項を記入しておいてくれ!
国境越えを断念し、写真撮影のみ行った後、FTBはシアトルまで南下した。シアトルは7月末に伊良部追っかけツアーを実施した以来の訪問であったが、今回はまず前回行けなかったボーイング社主催のMuseum Of Fright($8)を訪問した。ここで飛行機開発の歴史を学習したあとシアトルダウンタウンに戻り、インターナショナルディストリクトの宇和島屋で親子丼を食ったあとポートランドへの道を急いだ。ここシアトルにはなんとあのマサが木曜日から滞在し、おびただしい数の500円玉が入ったバッグを持参してボーイング社とFTB専用機の納期前倒しの交渉をアンダーグラウンドで行っていると聞いた。ところでマサよ、納期は詰まったんだろうな?
ポートランドに到着したのは土曜の夜9時半くらいであった。ひとしきり美しい夜景を見物したあと場末のモーテルに宿を取ったFTBはFTBバークレイ寮(寮監兼住人マサ)にTELし日曜の宿泊の予約をした。幸い観光シーズンをはずれていたので部屋は空いているとのことだった。
翌日曜日はポートランド郊外のバラ園の見学からはじまった。ここはポートランドのシンボルであるバラの試験場で世界各地のバラが咲き誇っていた。しかし残念だったのは今年横浜ベイスターズを日本一に導いた二塁手(ローズ)の姿がそこにはなかったということだ。バラ園訪問後アメリカで初めて象の子供が生まれたというオレゴン動物園($5.5)を訪問し、ひとしきり動物を観察した後、そのとなりの森林博物館($3.5)で自然を守ることの重要性を学んだ。これらの施設はワシントン公園という高台の風光明媚で紅葉の美しいところに作られており、まさに自然と人間が一体になったような町作りがされている感じだった。ワシントン公園からダウンタウンに下り、川沿いの紅葉並木を見学し、FTBはポートランドに本社があるナイキ御用達のナイキタウンを訪れた。サンフラン、シアトルでもナイキタウンは訪れたことがあるのだがやはりサンフランが一番立派だったと思う。ところでマサよ、君がナイキタウンで買ったといわれているあの伝説のアディダスのポシェットはまだ使えているか?ところでアゲインここオレゴンで特筆すべきことはなんとセールスタックスがゼロであり、まさに買い物し放題の町だということである。
ポートランドを後にしたFTBは一路650マイルかなたのバークレイへの道を急いだ。しかしながら、サクラメントに着いたのが、10時過ぎで、バークレイに着くのが12時を過ぎることが予想されたため、急遽FTBバークレイ寮にキャンセルのTELを入れてMotel6に宿泊したFTBであった。マサよ、今度は必ず拉致しに伺いますのでその時はよろしく!
結局今回の史上最大アメリカ縦断ウルトラFTBで走行した距離はトータルで2100マイルにおよび、以前のサンディエゴ・メキシコ国境越えツアーとの合わせ業でアメリカを縦断したことになる。マサよ、私を越えるにはもう横断するしかないぜよ!
次回FTBツアーは「マサよ、必ず来いよ!記念」涙の北アメリカ編最終回ラスべガスとユタ州からお送りする予定です。
山を飛び、谷を越え、夢と希望をエービスに託し、FTBは今日も地球をかけめぐる♪♪
Presented by FTB Co. Ltd.
代表 Takeo Fukuda
取締役運転手 Masa
調達実施本部長 Masa、acting
スポンサー 大蔵省
協力 Avisレンタカー