令和6年の本厄、7年の後厄と立て続けの災難を華麗に取り除くことは出来たものの齢60を超えた加齢というものが日々心身を蝕んでいる今日この頃であろう。あと4~5年は働き続けることを余儀なくされるばかりか、重責が年々重く感じられる状況を打開するために何か手を打ちたいところであるが、今回はアメリカのパワースポットでANAのSuper Flyerである総統が♪戦いの歌、未知の世界へ タマシイレボリューション♪のサウンドと共に魂を磨き直すツアーを開催することにしたのだ。
12月27日(土)
安値が定着した感のある円安のご時世にもかかわらず年末の成田空港行の交通網はどれも混雑している様子で、あやうく飛行機に乗り遅れそうになったものの何とか17:00発NH006便の1A最前席に滑り込むと10時間弱のフライトで大谷、山本、佐々木、菊池といった野球人の常空港になっているロサンゼルス国際空港に午前10時前に到着した。

ANA Travellersに予約させておいたHertzレンタカーで手続きをかますために空港からレンタカーシャトルバスでLAX空港付属の大Hertzサービスセンターに移動し、しばし長い行列で順番待ちをした後、待望の自分の番が巡ってきて颯爽とカウンターの担当者に予約情報を渡したまではよかったが、私の予約分のレンタカーの配車がここではなく、Marriott HotelのHertzであるという衝撃の事実に直面し、しかも今日はMarriottのHertzは正午で閉まるというではないか!? 時すでに11時半に迫ろうかというタイミングであったが、スーツケースをトップギアに入れて高速で転がして15分程度で所定のカウンターに到着することに成功した。
ここまで来れば一安心かと思いきや、MarriottのHertzカウンターでも不安と不満げな表情を浮かべた数組の旅行者が手続きの順番待ちをしていたのであった。英会話のリスニングのブラッシュアップが進行中の私の耳に入ってきた会話の内容は予約していた旅行者であっても車はすべて売り切れになってしまったのであきらめて帰ってくれというトランプ大統領でもここまで言わないはずの理不尽なものであった。
私の予約分は何とか無事に都合が着いたものの、走行距離140,000 Mile以上のトヨタカムリ車は燃料半分の状態での貸し出しであったのだった。たとえ酷使されているとはいえ、日本車への安心感がオーバーツーリズムのロサンゼルスに繰り出す勇気を与え、いくつかの渋滞を切り抜けながら午後4時過ぎには本日の宿泊先であるThe Westin Mission Hills Resort Villas, Palm Springsに到着と相成った。


素敵なバケーション・ライフスタイルを謳うMarriott Vacation Club(MVC)の施設のチェックインの時間は午後4時であるが、フロントで時間を過ぎているにもかかわらず部屋の準備が出来ていないという不運な通達に見舞われながらも何とか気持ちをバケーションモードに切り替えることに専心した。ここPalm Dessertという町はカリフォルニア州の東部の乾いた砂漠地帯であるが、温暖な気候ゆえに冬でもアウトドアのプールで王道のバケーションスタイルを満喫している輩を目にすることが出来るのだ。

広大な敷地には2つのThe Westinの宿泊施設が連結しており、散歩がてらで辿り着いたホテルのイタリアン・レストランで甲殻類系のリゾットを頬張りながらリゾートの肩代わりに勤しんでいたのだった。
12月28日(日)
施設併設であるがジャンボ尾崎も草葉の陰から物足りないと思っているはずのゴルフ場を横目に鳥類とともにさわやかな朝の散歩と洒落こんだ。




チェックアウト時間の午前10時にはPalm Dessertを後にし、短い滞在時間におかんむりになることもなく、さらに乾いた土地であるはずのネバダ州に向かってカムリを走らせた。高速道路I-10を東に進みアリゾナ州との州境になっているコロラド川の手前でUS-95に侵入し、♪コトコトコットン コトコトコットン ファミレドシドレミファ♪というリズムに乗り、綿花畑を横目に北上した。

Needlesという町で高速から一般道に下りるとそこにはHISTRIC ROUTE66のしなびたオールドタウンが広がっており、高速に戻るのに難儀してもヒステリックになることなくさらに北上を続けた。



ネバダ州に入り、Boulder Cityあたりまでくると徐々にギャンブルの匂いが濃くなってくるのを感じた。荒涼な台地に敷き詰められた太陽光パネル地帯を抜け、ゆるやかな坂道の頂点に到達すると眼下にはラスベガスの平地が虎視眈々と夜に向けて輝きを放つ準備をしているかのように広がっていた。


今日の宿泊先であるMVCのMarriott’s Grand Chateauはラスベガスの目抜き通りの中心地に君臨しており、マサにお城のごとく豪華な施設の車寄せのValet Parkingの担当者にカムリを預けるとつつがなくチェックインの手続きを終了させ、高層階の部屋へと引き払って行った。



乾いた大地に夜のとばりが訪れるとラスベガスの欲望が覚醒していくような感覚を覚えたので約15年ぶりにきらめきの世界に身を委ねてみることにした。欲望の渦は時に狂気にまで発展し、この町の黒歴史となった2017年のラスベガス・ストリップ銃乱射事件の痕跡は消え失せているものの、いつ何時起こるとも限らないハジキによる攻撃を警戒しながら自身がはじけることなく慎重に歩を進めていた。



大通りであるストリップは今なお変わらない景色とリニューアルが巧みにミックスされ、特に米国人の主食になりあがったスターバックスの店舗の増殖は甚だしいものがあった。圧倒的な火力で旅行者を魅了したTresure Islandの海賊ショーはすでに廃船のみが夢の跡となっている一方で、クリーンエネルギーであるはずの水力を使用するベラッジオの噴水ショーは刃のような水の呼吸を奏でていた。


オンラインカジノにマーケットを奪われているとはいえ、ここでは生カジノも依然健在のようである。その理由は♪Sta~y wi~th me~♪というリズムで接近する堂本(胴元?)兄弟のような輩が硝子の少年をほうふつとさせるギャンブル初心者から金を巻き上げるような裏カジノの方程式に染まっていないからであろう。


折角なので私も顔に縫い目のある無免許だが腕のいい医師になったつもりでカードゲームでひと稼ぎしようという欲望に駆られはしたものの♪破片が胸へと突き刺さる♪ような衝撃を覚えたので♪歩道の空き缶蹴とば♪すような勢いでギャンブル設備のないMarriott’s Grand Chateauまでの帰路を急ぐことにした。


12月29日(月)
夜の魔力から解放されたラスベガスを午前中に後にするとその煌びやかなネオンを水力発電により作っているフーバーダム方面に南下した。厳格なセキュリティ対応が生み出す渋滞に巻き込まれたくなかったのでフーバーダム観光は遠慮させていただき、その巨大なコンクリートアーチに堰き止められたミード湖の青さを遠巻きに眺めるだけに留めておいた。


ラスベガスからアリゾナ州の中心部までをぶち抜くように通っているUS-93沿いの荒涼とした景色を横目に5時間程度のドライブで今日の目的地であるフェニックスに不死鳥のように到着した。


今日の宿泊地であり、フェニックスの北東部に位置するMarriott’s Canyon Villasに到着した頃には日暮れも迫っていたのでチェックイン後に施設の軽い見学のみかましていたのだが、幸いにも鈍サボテンで後頭部を殴られるようなサプライズはなかった。



さすがにMLBの春季キャンプが行われる土地柄だけに冬とはいえ温暖で日が沈むまで屋外プールからの歓声が途切れることはなかったのだった。


12月30日(火)
サボテンの見本市のような宿泊施設であったが、サボテグロンのようなショッカーの改造人間にとげのある対応をされることなくMarriott’s Canyon Villasを後にすると魂を赤く染めるほどのパワーを持っているはずのセドナを目指してひた走った。




フェニックスからグランドキャニオンのゲートシティになっているフラッグスタッフまでを結ぶI-17を北上し、途中地方道の179号線に入ってしばらくするとRed Rock Countyのビジターセンターに到着した。



緑の帽子でアクセントをつけられたRed Rockを見渡す展望台では多くの風景画家が手慣れたタッチで絶景の模写に勤しんでいた。



ビジターセンターではお約束のこの地に居住する生物などの説明が剥製、パネル、人体オブジェを駆使してなされているのだが、やはり♪ガラガラヘビがやってくる お腹を空かせてやってくる あいつらはグルメじゃない なんでもペロリ♪というとんねるずのリズムに乗って徘徊している毒生物には最新の注意が必要なのだ。



セドナの中心部を目指してさらにカムリを走らせると予想通り年末にスピリチュアルな体験を求める観光客の車で大渋滞の様相を呈していたのだが、おかげで次々と現れる奇岩群を車の中からじっくりと眺めることが出来たのだ。




セドナは、約50平方キロメートルの広さの土地の真ん中にオーククリークという名の川が流れ、その周りを、様々な形をした赤い砂岩の岩山が囲んでおり、中心部にカフェやショップ、ツアーデスクや観光局が並ぶにぎやかな「アップタウンセドナ」、 人気のレストランやこだわりのショップ、スーパーマーケットのある「ウエストセドナ」、 アートギャラリーやインテリアショップの並ぶ、「ギャラリー・ロー」、ベルロックやヒルトンホテルのある「ビレッジ・オブ・オーククリーク」という4つのエリアに大きく分かれているのだが、まずは今日の宿泊地であるRidge on Sedona, a Hilton Vacation Clubにチェックインさせていただいた。



Hilton Vacation Clubは見慣れたプールとゴルフ場がメインのファシリティで特に見所もなかったので夕暮れが迫る時間を見計らってパワースポットに繰り出すことにした。

セドナでは4大ボルテックスと言われるパワースポットが有名であるが、早速そのうちの一つであるベルロックのトレイルでみなぎる力のベルを鳴らすことが出来るかどうか確認させていただくことにした。




整った遊歩道に沿ったハイキングは爽快で夕日に照らされた赤い岩の上で座禅を組んでパワーを取り入れようとする旅行者の姿が散見された。



尚、ボルテックスとは大地から湧き上がるエネルギーが強く、渦巻きの形状が見られる場所なのだが、私が体験したスピリチュアルな現象は腸内で邪悪な老廃物が不意に渦を巻き始め、暮れなずむトレイルで下腹に力を入れながら死角を探すことを余儀なくされてしまったことに他ならなかったのだ。




12月31日(水)
昨夜仕入れておいたかっぱえびせんHot Garlic味でキリっと気付けをすると、夜明け前に2つ目のパワースポットに向かって車を走らせた。

標高4,500フィート (約1,370メートル) に位置しているセドナの冬の朝は凛とした寒さに包まれているものの、あけぼののSedona Airportを目指して多くの車が集結していた。気が付けば♪別れようとする魂と 出会おうとする魂と あゝ心より体の方が 確かめらるというのか~?♪というメロディーに脳内が支配されており、マサにエアポートは魂の交錯するスポットであることを思い知らされた



4大ボルテックスの一つであるエアポートメサは活力を与えるレッドロックと言われ、中心街からもアクセスしやすく、多くの観光客が訪れる場所である。名前の通りエアポートの近くにあり、セドナを一望できるので、すばらしい朝日と夕日が見られる場所として人気を誇っているのだ。




展望台からセドナの街並みを見渡すとなるほど多くの魂が浮遊している光景を目にすることが出来るのだが、この魂たちは高値を払って参加しているはずの気球ツアーに他ならなかったのだ。



♪生まれようとする魂と 老いぼれていく魂と あゝ人間のはしくれに 生まれてきたというのに~♪という思いを引きずりながらエアポートメサを後にすると一旦Hiltonに戻り、チェックアウト後に最後のパワーチャージスポットを求めてさまよった。

辿り着いた先はBALDWIN TRAILHEADの駐車場で、本来目指していた場所ではなかったもののとりあえずトレイルを歩いてみることにした。


このトレイルからは4大ボルテックスの一つであるカセドラルロックの遠景を眺めることが出来るのだが、そのパワーの強大さは明らかで再び腸内で巻き起こった渦が背中を押すように歩を進めさせ、高速でトレイルを1周した後、駐車場のぼっとんトイレへと突進させたのだった。



今回のツアーでは最もパワーが強いと言われるボイントンキャニオンに行く時間がなかったのだが、そのパワーの洗礼を受けるためには紙おむつの装着が必要なのは間違いないはずであろう。

お昼過ぎにはパワーの磁力に後ろ髪を引かれるようにセドナを後にすると600㎞以上の道のりをロサンゼルス国際空港目指してひた走った。夜8時過ぎに酷使したカムリを返却するとMarriottホテルのシャトルバスで空港へと戻って行った。
1月1日(木)
ANAのチェックインカウンターに慎ましく飾られた鏡餅を見て遅れてきた正月気分を味わい、0:05発NH105便の4K窓際席に滑り込むと約11時間半もの間セドナで注入されたパワーを持て余すこととなった。

1月2日(金)
深夜便のフライトだったので長い間ふて寝を決め込んでいたのだが、夢の中で岸田智史よろしく♪モ~ニン モ~ニン 君の朝だよ♪というモーニングコールに魂を揺さぶられた感覚を覚えると同時にキャビンアテンダントに朝の到来を告げられ、朝食の時間と相成った。
飛行機は早朝の5時前に羽田空港に到着したので公共交通機関の始発までしばし空港で待機していたのだが、不思議と疲れは感じず、むしろ♪かわろうとする魂と よどんでしまう魂と あゝ体中輝きながら 旅立ってゆけ~ 朝に~♪という爽快感に包まれていた。

今日から新年を迎えた東京での日々が始まるのだが、♪群衆を飲み込んだ まちの悲しみの渦の中に コーヒー一杯分のやさしさを そそぎこむぼくの唄よ~♪のリズムで磨かれた魂で喧噪へと戻って行った。
FTBサマリー
総飛行機代 ¥293,270
総宿泊費 $175.63
総レンタカー代 ¥80,198
総ガソリン代 $172.58
協力 ANA, ANA Travellers, Herzレンタカー, Marriott Vacation Club, Hilton Honors, Superfly, 岸田智史

















































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































